KtkT

さよなら、僕のマンハッタンのKtkTのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

掘り出し物。レビューは賛否両論あるみたいだけどそれはまあ作品の世界観というか登場人物たちの倫理観を受け入れられるかどうかみたいなとこはあると思う。ウッディアレンとか苦手な人はキツイかな。個人的にはかなり好きな部類なので結構語れる。

前半はちょっとこじらせた感じの合理主義かつロマン主義みたいな男の子がどんどん人間関係をこじらせるみたいなコミカルでスリリングなロマンス映画。やたら妖艶で強そうなケイト・ベッキンセールと黒人の女の子が両方いいキャラで、一つ一つ要素分解してくとシンプルなのにタイミングよく展がズレてるので凄く複雑にこじれて行く。邦題から予測してこの関係を崩壊させてから、立ち直って旅立ちエンドかと思いきやまさかのね。この展開が結構斬新でラストが切なさと暖かさの混在するヒューマンドラマになってて凄く好きだった。ていうか邦題つけた人が本当にこの映画ちゃんと見たのか甚だ疑問^^;
前半はどこか主人公の周りのキャラクター像が危ういと思ってたのにそこすらも納得させるというね。脚本の複雑さとマーク・ウェブの人間描写力あってこその映画。ただ、台詞の比喩的な言い回しが多いのか、一回では理解しきれなかった部分もあったのでもう一回ちゃんと見たい。
KtkT

KtkT