コーディー

さよなら、僕のマンハッタンのコーディーのレビュー・感想・評価

4.0
めちゃ良い映画。映画館行けば良かった。

ある程度オトナになり知識も身につき自分という人間の伸びしろに察しがついてきて微・絶望中な青年トーマス。なまじ高尚なせいか結論に急ぎ気味な彼に風変わりだが鋭い助言を与える隣人、そんな交流が青年の退屈な世界の視野を広げる。
悲劇も欲望を纏えば喜劇に変わるw

昔に比べればN.Yは退屈な街になったとは言ってもやはり趣のある街に登場人物たちもアーティスティックな人たち。人生にもがき欲望に塗れドロドロになろうともこの結末!そして結局訪れる優雅なドラマな後味。孤独、欲望、青春が似合う冷たくも温かいなんて粋な街やw

鑑賞中ずっとキュンキュン来てました。〝無難〟というレッテルへの恐れから脱却できずにいたトーマスを解放に導くジェフ・ブリッジス。そのさり気なさ!
静かに流れていた物語が無難から変化を見せる下りとかマーク・ウェブのキラキラ演出の巧みさに鷲掴まれた!

カラム・ターナーいいねぇ〜オトナとウブの狭間の葛藤。未熟さを知りつつも何者かになろうとする威勢の良さにこれまたキュン!