フランコ

Ulzhan(原題)のフランコのレビュー・感想・評価

Ulzhan(原題)(2007年製作の映画)
3.8
主人公のフランス人、シャルル(フィリップ・トレトン)が車でカザフスタンに入国するところから物語は始まり、壮大なステップをただ突き進む。彼の目的は何なのか?シャルルは寡黙で厭世的であるが、決意に満ちている。馬を買うために寄った村でフランス語教師をしていたウルジャン(アヤナト・クセンバイ)はシャルルに追従していく。世界各地のその言語でしか表せないような言葉(例えばポルトガル語の「サウダージ」)を売り回る商人、シャクニ(ダーフィト・ベネント)とも出会い、旅は続く。

ウルジャン役のカザフスタン人女優・アヤナト・クセンバイの眉毛がイモトアヤコ並に太いし、静止画で見るとイマイチな気もするけど、動画だととびきりチャーミング。いかにも混血っぽい中央アジア的な風貌が魅惑的。現在はニューヨークに住み、そこまで女優活動はやってないみたいで残念。。

このいかにも海外航空会社の機内システムのArthouseセクションに入ってそうなB級感はどこからくるのか。色味もやたら辛気くさくて映画の気怠いムードを強調している。

2017/3/19 Mubi
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