みおこし

音楽の国のみおこしのレビュー・感想・評価

音楽の国(1935年製作の映画)
3.5
ディズニー初期のシリー・シンフォニーシリーズの一本の短編。

あるところに海を隔てて、ジャズの国とシンフォニーの国があった。両国の関係はあまり芳しくなかったが、ある日ジャズの国のサックス王子が、シンフォニーの国のヴァイオリン王女に一目惚れしてしまう。しかし、それを知ったヴァイオリンの王女の母であるチェロの女王は激怒、サックスの王子を幽閉してしまう...。

まず発想が圧巻!あらすじはほぼ『ロミオとジュリエット』をなぞっているのですが、それぞれの国の家臣たちのデザインやお城の構造が細かくありとあらゆる楽器で表現され、終始音符が宙を舞う楽しい世界観。
エンディングも、ジャズとシンフォニーの調和の先にあるものは...という深いテーマが含まれていて、ディズニーは創成期から音楽へのリスペクトというか、その重要性を熟知していたのだなと思わず唸ってしまいました。

初期の作品ながら、ディズニーのルーツが色々と詰まった傑作!短いからYouTubeでもサクッと観られるので、オススメです。
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