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真っ赤な星のatamatamaのレビュー・感想・評価

真っ赤な星(2017年製作の映画)
3.6
桜井ユキ目当てで見た。綺麗な人ですねーやっぱ。

中々辛い物語やったな。

セクシャルマイノリティ物かと言われると違う気がする。

弥生は元々体を売ってたのか?それがバレて辞める事になったんか?分からん。

男性による性暴力を描いてるかと言うと、これまた違う。そこら辺はクレバーに作られてる気がする。

弥生は自ら体を売ってる。産めない体だからこそ、中出しまで。それは無感情に。好きな男には嫁と子供が。嫁が羨ましい。そんな歪に空いた心の穴を、また歪な物で埋めようとする。心が死んでいく。

陽は家に居場所が無い。母親、その彼氏によって抉られた心の穴を、弥生で埋める。有難い存在である同級生の男の子やその家族ですら、陽にはきっと、心を抉られてしまう。だからこそ弥生で埋めたい。分かり合える。そんな気がするから。

途中睡魔に襲われた。静かに、淡々と進むからさ。

説明を結構省いてるから、人によって解釈が変わりそうよな。個人的には、不倫関係にあった賢吾との間に子供が出来て、それを中絶した時に、産めない体になったのかなって思ったんやけど、違う?「産める体に戻して欲しい」やから、後天的になったって事よな?あと、エコー写真?が、あったって事は、子供は出来てたって事よな?でも賢吾が弥生を助けた時に「こんな事やめろっつったろ」って言うてたから、付き合ってる頃から、かなり昔から体を売ってたって事よな?合ってる?分からん。多少想像で補完しやんとあかんから、苦手な人はおるやろな。

登場人物が、同級生の男の子とその家族以外が、色で言うとグレーって感じで良かったかな。白黒ハッキリしてないと言うか。人間らしいっちゃらしいよなって。人間だものってね。クズ彼氏も、きっと陽の母親とは良い関係を築いてるんやろうし、キモ男も、限りなく黒に近付いたけど、弥生がそうさせてる部分もある。陽と寝たのは黒やけどね。勿論、陽と弥生も、白黒ハッキリしてない。

物凄く疲れた映画。面白くないとかじゃないけど、一回観たら、お腹いっぱいかな。
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