経年変化

真っ赤な星の経年変化のレビュー・感想・評価

真っ赤な星(2017年製作の映画)
4.2
自由への渇望を象徴するものとして青空を羽ばたくパラグライダーの「赤」、叶わぬ願いと知りつつも寄りすがる対象として夜空で輝きを放ち続ける「星」、両者が一瞬交錯する天文台という舞台装置の役割は大。後半各シークエンスの切り貼り感が残念だけど、22歳の新たな才能はその落胆を上回るものを生み落としてくれた。
社会の片隅で必死にもがく二人の魂の共振が、いつかは自らが世界を照らす存在になれるよう導きますように