映画祭報告会

真っ赤な星の映画祭報告会のレビュー・感想・評価

真っ赤な星(2017年製作の映画)
4.0
映画『真っ赤な星』鑑賞

初日は200席を超えるテアトルが満席だったと聞きいてましたが、土曜でしたが客数は3割くらいでKsなら埋まってたかもしれないくらいです

以前月イチ映画祭で観た『溶ける』の井樫彩監督の
初長編作品という事で、ずっと心待ちしてた作品

女性監督だとか若干22歳だとかPFFだとかカンヌだとか
そういう視点は、なるべく外してみなければと思い鑑賞いたしました

パラグライダーのシーンが特徴的で
全体的にロケーションは美くしく目に残り
作品として象徴として心に残ると思う

全体的に行間が広く、あえて時間経過を省いてる感はありますが。上映後のトークで
『”陽”が”弥生”の家に居座って、しばらくして一旦自宅に戻るまでは全部、弥生の服を着てるからブカブカだったりしてるけど皆さん気が付きました?』とゲストの方(井樫監督の友人で映画とは無関係のモデルさん)が話していたけど、いや、それは普通に気が付くしストーリー的にも自然な部分で、そこは感激するような部分じゃないと思いますが、でも
、そういう当然な部分に手を抜く作家さんが、それだけ多い事も事実なんでしょうね、そういった面では、細部まで気を使ってる映画だと感じました

そういう細かい美術面を描く事で、行間の広さ、余白の多い部分を十分に補足出来ていると思います

ストーリーに関しては
僕としては冒頭の病院での二人の交流を、もう少し長めに描いてほしかったと思う
『溶ける』同様に、性に対する嫌悪感を前面に出していて
多分、男には理解しきれない部分も多いかと思う
でも何故、車内なんだろう?単にホテル代節約なのか?
僕はヤルなら環境は整えてから楽しみたい派なのですが
そこも映画としての演出で
嫌悪感を描きたいという事なんだろうか?

若い女性監督が、よく使うパターンの話だけれど
ここまで嫌悪感、同時に、どーしょもなさ
を強く感じたのは久々でsた

テーマとしては、愛というより固執なんだと思う
それは自分に無い部分を補う為の補完作業なのだから
すごく執着するだろうし求めてしまう

結果として”救い”の物語だったのだと思う
あそこで二人は別れるのが正解だと思う
しかし
最後で解り合えてしまったので
その別れの日は先延ばしされてしまった

弥生が背負ってるものは、陽と比較にならないけど
陽にしても、

タイトルの意味に関しては
陽の名前の由来を語るシーンがあったので
真っ赤な星とは、そのまま陽の事を指してるのかな
弥生にとって太陽に陽がなれたなら
それが陽の希望にもなるのかな

最後に
ちょいと暗がりのシーンが多くて
もう少し明るくしてくれたなら良かったかな
もちろん、暗がりが効果的になってる部分もありましたが

あと、後半少し長く感じたかな
終盤はもう少しテンポ早くした方がいいかもしれない
個人的にですがね

まだ正直、咀嚼し切れてない実感があるので
機会があれば、また観て観たいです
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