Tラモーン

ダブル・サスペクト 疑惑の潜入捜査官のTラモーンのレビュー・感想・評価

3.4
『インビジブル・スパイ』が結構面白かったのでニック・チョン×ルイス・クーの潜入捜査モノを続けて。


2年前、香港警察情報課のホン警視が殺害された。ホン警視は潜入捜査中の部下を守るためデータを消去。そのため潜入捜査官の身元を知る者はいなくなり、警察はデータの復元と潜入捜査官の居場所の特定を急いでいた。その頃、女性潜入捜査官のディン(カーメイン・シェー)とQ警視正(フランシス・ン)の元にブラックジャックと名乗る者からのメールが届く。ブラックジャックは自身の潜入する組織が近く大きな麻薬取引を行うことを連絡してきたホン警視の部下だった。


ニック・チョンとルイス・クーの緊張感ある駆け引きと熱い友情、そして派手なアクションはかなり面白い!
…のに作品全体としてはかなり微妙。

前半のコメディ感(主にカーメイン・シェーによる)がとてもグダグダしているし、作品全体の緊張感を損ねている印象が強い。まぁそれがあってこその中盤の急展開は驚きこそあったんだけど、もう少しバランス良く見せて欲しかったなぁという感じ。

「誰が本物の潜入捜査官か!」がポイントになってくるんだけど、そこに至るまでの種蒔きがなんだか曖昧で、部分部分のモヤモヤがいまいち解消されないままストーリーが展開していってしまうので、その辺りの観づらさが気になってしまうのが残念。

ブラジルでのド派手なカーチェイスと銃撃戦、ドゥンとフー・ヘイ・ホンの緊張感溢れるシーンとか見所はあるし、かなり面白いんだけどバランスの悪さと観にくさで損しちゃってるなぁ…という感じ。

『インファナル・アフェア』よろしく、睨み合い銃口突き付けグルグルカメラワークと、エレベーター×銃声のシーンは最高なんだけどね。

ここで大筋終わりか〜と思わせてから、実はここからが見せ場!って感じで尻上がりに面白くなっていった感じはよかった。


一応続編扱いの『インビジブル・スパイ』とは直接の繋がりはなんもなかったな。でもこっちはちょっと期待外れだった…。
とは言え、ここ二作品でニック・チョンとルイス・クーという香港名俳優2人を発見できたのは大きな収穫だった!

あ、でも1番よかったのはラムのボディガードやってたシウインちゃんかな。可愛くてカッコよかった。なんて女優さんなんだろ。
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