あきしげ

メッセンジャーのあきしげのレビュー・感想・評価

メッセンジャー(2017年製作の映画)
2.0
欲張った結果が自らの首を絞める結末に。

良かった点。

・最後まで鑑賞できる作品
・タイタンまで描写が丁寧
・主人公の探求心がすべて

悪かった点。

・ツッコミどころ満載の設定
・宇宙の旅は簡単と錯覚する
・ラストの強引すぎる丸投げ

地球外生命体は人類にとって最大の発見。
宇宙で独りぼっちじゃないというテーマ。

『フォース・プラネット』のような展開です。
あくまで主人公が画面の中でずっと映ります。
ただ違うのは細かいところは無視して下さい。
そうじゃないと気になってしまうと思います。

本作は主人公の探求心が背骨となります。
それ以外は笑って許さないといけません。

個人的にこういう作品は好きです。
未知の宇宙を描いていく映像とか。
タイタンをどうやってみせるのか。
これが最初からずっと気になった。
低予算作品だから限界はあるけど。
その試みだけは評価したいと思う。

本作はタイタンまでの道のりは丁寧です。
『フォース・プラネット』と比べて雑ですが。
それでも本作の肝と言ってもいいだろう。

主人公が球体を発見したところも良い。
そこからの展開は本作の真価を問われる。
予想通りの流れになってしまいガッカリ。
もう少し違った展開を期待していました。
しかし、低予算作品には限界があった。

その後のトリトンとエリスの扱いがヒドイ。
まさのダイジェスト風なのが残念すぎます。

タイタンとの落差は一体なんだったのか。
なぜ球体を三つにしたのか疑問が残った。
そのせいで残りの二つはオマケになった。

そして、大問題となるラストの展開。
そこでまさの丸投げには呆れました。

『フォース・プラネット』と同じような展開。
しかし、こちらは納得のできる展開であった。

それに比べて、本作は明かな丸投げラスト。
すべてを主人公の探求心のせいにしました。
その探求心が狂気だと思わせる描写はなし。
球体に触れて何かが見えたから旅を続ける。
そんな簡単すぎる理由では納得できません。

監督はタイタンまでの道のりを思いつきました。
ですが、終わらせる方法が分からずに困惑した。
その結果がラストの丸投げに繋がると推測した。

タイタン到着までは良作だっただけに残念。
あきしげ

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