ゆき

隠された時間のゆきのレビュー・感想・評価

隠された時間(2016年製作の映画)
3.8
僕と一緒なら、どこに行っても大丈夫。

ある満月の日行方不明になった少年が時空を超えて大人の姿となって現れる。彼を信じるのは少女だけ。儚くも切ない恋心を描く一作。

予想していたよりも遥かにファンタジックでした。でも韓国映画独特の人間臭い登場人物たちのおかげでただの初恋夢物語では終わらない感じ。
カン・ドンウォン目当てで観に行ったわけですが、130分という時間の中にしっかり閉じこもることのできる作品でした。

スリンとソンミンにしかわからない文字で交換日記をしたり、ヒミツの御屋敷でかわす時間も言葉も本当に甘酸っぱくてかわいらしい前半。そこから想像もつかなかったなんとも言えない表情の続く後半。
男女でとらえ方の変わる作品かなとは思いますが、私は自然の使い方や色味、ときたま突っ込み所のある脚本も含めて好きなタイプでした。
ゆき

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