ラブコメに憧れながらも否定してきた主人公が、とあるきっかけで王道ラブコメの世界で生活することになり、自分に自信を取り戻すまでのラブコメ作品。
旧来のロマンティックコメディの王道展開とあるあるネタを散りばめつつ、それを皮肉る主人公という構図なので、なんとなくオチは見えてしまう展開ではありました。ただ本作の面白いところは、あくまで主人公の内面（斜に構えているからうまくいかない）の物語なので、その内面の変化と、きっかけとなるシーン（カラオケ）が素敵な点。レベル・ウィルソンのコメディエンヌらしい演技も相まって、楽しい作品でした。
使い古されたネタを反転して、というのもまた王道的ではありますが、そこをうまく主人公の内面の成長の昇華された作品。一周回ってラブコメに戻ってきましたが笑
