たにたに

ロマンティックじゃない?のたにたにのレビュー・感想・評価

ロマンティックじゃない?(2019年製作の映画)
3.9
【メタ・ラブコメ】2022年109本目

レベル・ウィルソンとアダム・ディヴァイン。ピッチパーフェクトコンビですね。
"そうそう!この2人に求めてるのはこういうの!"
と頷きたくなる歌って踊って楽しい作品でした。

リアム・ヘムズワースのいけすかない富豪キャラも様になってます。

個人的にヴァネッサカールトンの、"A Thousand Miles"好きなので嬉しかった。

レベル・ウィルソン演じる女性は幼少期にラブコメ批判教育を受けてきて、大人になった彼女はラブコメ展開を皮肉っているのですが、それをメタ的に自分が疑似体験するという面白い設定でした。

恋愛シュミレーションゲームの世界に入るってのが近いでしょうか。
キスはオッケーだけど、その先は体験出来ません。タイムリープしてしまう演出も、恋愛映画ありがち展開を皮肉ってるようで面白い。

そういった疑似体験を経て、彼女は本当に好きな人が誰かに気づくわけです。
彼の元へ走って、結婚式場の扉をバン!と開け彼女が放つ言葉は"I LOVE........ME."

自分を認め、"愛"を知らない今までの自分に蹴りをつけます。自分を愛するということ。そして、誰かの愛に気づき、正直な感情を持つこと。

心躍る彼女の人生はまさにミュージカルのハッピーエンド。

ハッピーエンドの後のバッドエンドを考える人生なんてつまらないですよね。
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