「ラッカは静かに虐殺されている」というドキュメンタリーの試写会に誘われて行ってきました。IS の支配下に置かれたシリアのラッカの現状を、スマホのカメラとネットワークを使って伝える市民グループの姿を追った映画。
ラッカに潜伏するレポーターと、国外に逃れて情報発信しているグループがいて、主に後者の活動を取材してる。ISから指名手配されており、シリアに残った家族が見せしめに殺害されたり、メンバーがトルコで暗殺されたりする中、世界にラッカの状況を伝え続けている。
安全のためにトルコからドイツへ移っても脅迫は止まない。Google で Raqqa と検索すればISの広報ページより上に私たちのサイトが表示されるんだ、と誇らしげに話す彼らはISにとってよほど目障りな存在なのだろう。
アラブの春のはかない夢が敗れ、激化する戦乱のなか故郷を逃れた人々に「難民は帰れ」と罵声を投げつける人々。シリアの現状を知れば、いつかは手を差し伸べてくれるだろうか。
