なつ

ラッカは静かに虐殺されているのなつのレビュー・感想・評価

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武装勢力ISに支配されたラッカの惨状を世界に発信している市民ジャーナリスト集団の活動を追うドキュメンタリー。
目を見開いて、歯を食いしばって頭と心に焼き付けてきた。
彼等の命がけ(実際、多くの仲間、家族を殺害されている)の行動を“覚悟”の言葉で片付けるのも適してないような気がする。
ただ正直なとこ、思ったより“映画”っぽいと違和感を持った。
(正直、思ったより見易い)
上映後のトークで理由がわかった。
シリア人が映画を作るとき、彼等の選択肢の狭さを意識して欲しいとのこと。
シリアの味方の国はない、誰がお金出すんですか?と。
欧米資本でアメリカ人監督が作ったから、商業的に感じたんだ、きっと。
今、上映されている“カーキ色の記憶”
は、カタール資本で、もっと芸術的な仕上がりになっているとのこと。
多面性、複雑性を目の当たりにしたいと思い、観ることにした。
あぁ、ここでも世界の多様性を知った。
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