イスラム国(IS)が制圧したシリア北部の町ラッカで結成された市民ジャーナリスト集団「RBSS」の活動を追う貴重なドキュメンタリー。
なかなか日本には正確に伝わってこないシリア情勢、特にISの結成理由と発展が分かり易く丁寧にまとめてあり、非常に観やすい。
ISサイドから発信される、PV紛いの悪い意味で上質な映像は幾度も眼にした事があるが、こんな形で、ISへ対抗すべく孤軍奮闘する集団が存在する事に感銘を受けると同時に、自分の無知さを恥じる。
勿論、ラッカに潜伏して活動する人々もそうだが、祖国を離れてもなお、命の危険にさらされながら生活し、世界へ向けて真実を発信し続ける人々の熱意が胸を打つ。
若干🇺🇸製作の為なのか、モキュメンタリータッチの作風が減点材料だが、他人事には無関心の日本人としてだからこそ観ておくべき作品だと思います。