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ラッカは静かに虐殺されているのtontonのレビュー・感想・評価

4.2

「ラッカは静かに虐殺されている」
映画のタイトルでもあり、シリアの市民ジャーナリスト集団の名前。
記号の様にニュースで聞く「IS」「シリア内戦」「テロ」などなどの真実の姿。

そんな映像を撮り続け、伝え続ける市民ジャーナリストの彼らを勇気のあるヒーローのように見続けていた。
だがラストシーン、海外に逃亡しているジャーナリストの一人が警察から呼び出され「暗殺予告」がでている事を知る。
震えが止まらない彼。

ISは集団じゃない思想だ。だから死なない。

作中ジャーナリストの一人が言った言葉を思い出す。

そして勝手に彼をヒーローに崇め立て、何かを消費していただけでは?と身勝手な自分にも気づく。
ネットのプロパガンダ映像を見て「IS」を信奉する奴らと何が違うのだと。
とにかく凄いドキュメンタリー映画だった。
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