【LiveLeakの男たち】
2014年に故郷がISISに奪われた後に結成した匿名の活動家団体である「ラッカは静かに虐殺されている」(Raqqa is Being Slaughtered Silently)の活動をありのまま捉えたドキュメンタリー。
LiveLeakに上がっているような(『SAW』のような)動画を撮っている本人達の物語。実際の殺害映像が使われているのかは分からないけど、意外とグロくない。LiveLeakのとんでもないグロ動画は流石に無理か。(顔面を吹き飛ばされても生きているイスラム兵、市民の手首を切断→止血、など)
IS支配地域の首都ラッカで動画を撮影し、トルコやドイツに亡命した構成員へ送りネットに上げる。現地組は処刑されたりと危険なのは当然だが、トルコとかも安全ではない。ISに感化された信者に殺されたり、難民排斥運動に巻き込まれたりと。
情報の生身度で言えば、
現地>>>>ネット>>>>今作>>欧米のニュース>>日本のニュース、ぐらいだと思う。とは言え現地に行けば殺されるし、ネットは過激過ぎたり信用性が低かったりと問題が多い。改めてジャーナリズムの難しさを感じさせる。
「処刑や拘束は無作為に行われた。だが、中東や海外のメディアは何も報じない」