ラッカは静かに虐殺されているの作品情報・感想・評価

「ラッカは静かに虐殺されている」に投稿された感想・評価

Kaoru

Kaoruの感想・評価

4.2
もー!もー!もー!
どうしたらいいの!?!?
とんでもない、ホントにホントにとんでもない映画!

まずはこのドキュメンタリーを作ろうと思った監督さんの勇気に敬意だし、今でもなお苦しんでいる多くのシリア人の方々に心から…
あーーだめだ。敬意や思いや願いも、日本で生きている限り、なんだか全部綺麗事にさえ聞こえてしまう。安易に涙なんてのも流せない。そのくらいの衝撃だわ。

ISに立ち向かう彼らが手にするのは武器じゃないの。PC、スマホ、カメラ、そしてなによりも頭を使って戦ってる。
ISに懸賞金をかけられても、家族を殺されても、それでも訴えることをやめない。パラボラアンテナを撤去されて、偽のニュースを流されて、ネットワークが監視されても絶対に諦めない。なんてすごい魂なんだろう。

アタシたちは映画を観終わると、この世界との関わりが終わるけれども、彼らは今もまだ終わってない。世界のどこかで後ろを気にしながら歩いて、死を感じながら毎日生きてるんだと思ったら、もーもーもーどうしたらいいの!?とワナワナするしかできないアタシがいるわ。

この人たちは中流階級。お金持ちだからって自分の身を守ることに徹するんじゃなくて、国ため故郷のために動く。もう考えの根本から違う。参った。

安易に移民は受け入れてはいけない。そりゃそうなんだけれど、こんな境遇の人たちを救ってあげることはできないの?もう何がなんだか分からないよう池上さん。

でも確実にわかることは、とにかくまずはこんな映画からでいいから、知ることよね。観ないと分からないし、知らないじゃだめ、それを深く感じたわ。

ぜひぜひ。
斜線

斜線の感想・評価

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STUDIOVOICEのドキュメンタリー特集を読んだばかりでの鑑賞だから、何かと思うところはあるのだけれども、
今、世界の一部で実際に起きている(起きていた)ことの情報を知る為であったり、
そこから見られるものとしての自己をきっちりと反芻させてくれる為のものであったり、
鑑賞は即ち干渉であるということを改めて認識させられてきっちりと食らってしまった。

カルテル・ランドでも見られた映像のセンスの良さが、今回も要所で効いている事で、RBSSの動画や写真の切実さが際立つ。
何はともあれ一見の価値はありまくり。

2018.1211 2回目
最後にはスマートフォンを手放すカット残る。。。
c

cの感想・評価

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ハッとする。2年前、シリアの現実を描いたドキュメンタリー作品を何本か見て、私は今いる自身の場所とシリアが地続きであるということを真に感じたはずではなかったか?
あっというまに目の前の現実(生活)に飲み込まれている。退職、再就職、人間関係etc... 恥ずかしいけれど仕方ないことだとも思う。自分にできることは忘れないことだ。たとえ忘れてもその都度思い出すこと。私か彼らのどちらかが死んでしまうまで、同じ時間軸を生きている。
高千代

高千代の感想・評価

4.0
IS(=イスラム国)により制圧されたシリア北部の街ラッカ。
ISに支配されたラッカの惨状をSNSを通じて、世界へ伝える市民ジャーナリスト集団「RBSS(ラッカは静かに虐殺されている)」。
RBSSの活動を追うドキュメンタリー映画。

RBSSのメンバーは、常に命の危険に晒されている状況で、ISの支配に虐殺されていく街・人の惨状をスマホ一つで発信し続けた。
メンバー、メンバーの家族が犠牲になることもあった。
国外へ出ても暗殺の恐怖は追ってくる。
気の休まる暇もない生活を、どうしてここまで…。

緊迫感とリアルでショッキングな映像の連続でも、これが現実に起きているのか
未だに実感出来ていない。
そのくらい、今まで関心がなかったのだと思う。

この映画を通して、まずは知ることが大事かなと。

ラッカで起きていた事、死と隣り合わせの中で、これを世界に発信している人達がいる事。

まずラッカという街自体知らなかったのだから。
イスラム国、ふーんって感じだったので、今思うと恥ずかしい。

印象深いのが、子どもへの洗脳。
特に幼い子どもがナイフを持ち、ぬいぐるみの首を切り裂く映像は衝撃でした。
映画やアニメの話ではなく、現実に起きている。

一度見ればいい映画。だから、一度は見てほしい。
Yukari

Yukariの感想・評価

3.5
日本酒と馬刺しを食べた後、ホロ酔いでウトウトしながら観た。
数分後、あっという間に目が覚めて、知らずにいた現実に引き戻された。
うとうとフラフラしている場合ではない、そう思った。
2011年にアラブ諸国で起きた民主化運動「アラブの春」。シリアの地方都市ラッカも、長期に渡るアサド政権への不満が爆発し、2013年には政府が統治を放棄した。だが、その空白地帯に潜りこんだISは、ラッカを完全に孤立させ恐怖によって支配した。このドキュメンタリーは、ISに抵抗を続ける市民メディア「ラッカは静かに虐殺されている(RBSS)」に密着したものである。

見るべき。小綺麗なプロパガンダ映像の化粧で隠された残虐な独裁組織ISと戦う勇敢な人々の姿がそこにある。もちろん、このドキュメンタリーにも、そこかしこに「わざとらしい」場面はあるが、決してRBSSや彼らを支援する欧米の人々に都合がいいだけの内容でもない。冒頭、笑顔で彼らを称賛する人々への固い表情や、途中に出てくるネオナチなどを見れば、欧米を理想化してはいないことがわかるだろう。

世界から孤立し、ゆっくりと、まさに静かに虐殺されている都市ラッカの現状を知らせようと、命懸けで闘う人々の想いが、この映画を生み出したと言えるでしょう。

ところで、某所に書き込まれたこの映画の感想で、「最初に無知な連中が暴動を起こしたのが悪い」「同情する気にもならない」「世界を巻き込むな」ってのがあって、少し怒りを覚えたんですが、見方を変えれば、そんな自分の周りにしか興味の無い人間にも観させた事実が、 RBSSが無関心との闘いに勝利したことを逆説的に示しているのかもしれないと思いました。
ISに支配された街で、死の危険と戦いながら虐殺や処刑の現実を伝える市民ジャーナリストたちのドキュメンタリーです。

ヘビーな内容なので一度見れば十分ですが、一度は見て欲しいです。
Yuki

Yukiの感想・評価

3.9
シリアにおける対ISメディア。ISの最盛期はプロパガンダのクオリティも凄くて見事に世界中の恐怖を煽っていたから、その時には本当に大事なプラットフォームだったんだなと思った。ただ想像以上に映画のクオリティが凄かったからどっから金が出てるんやろうかとちょっと疑問に思った。
イスラム国が制圧してるラッカでの話。
シリア内外で戦う市民ジャーナリスト軍団のRBSS。
常に死と隣り合わせ。
実情がわかるドキュメンタリー。
子供達のくだりにゾッとした。
観て良かったな。
怒りの涙が溢れる映画でした
国とか自由とか神様とかなんなんだろうと無宗教・ノンポリが多いこの国だからこそ考えてしまいます
ただ分かるのは人が人を殺めてはいけないという事。例え、神の名においても

一度観れば十分な映画だし、もう観たくないけれど、一度は観て欲しい映画だと思いました
残酷だけど目を背けたらダメな映像。これは現実です
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