Adele

パティ・ケイク$のAdeleのレビュー・感想・評価

パティ・ケイク$(2017年製作の映画)
4.1
「他の多数派には認められなくても、自分こそヤバイって信じてる奴が最後に笑うんだコノヤロー!!」
これに尽きます。
もう個人的に大好き要素詰まり過ぎて。
平均よりスコアがプラス方向に振れるのは致し方ない。

いわゆる”Loser”があがいて、努力して、自分の才能を知らしめていく。
テッパンのストーリーだし、本作もその王道から外れない展開ではあるけど。
でもでも!わかっちゃいるけどボロ泣き。
んで、王道展開からさらにプラスアルファでいい味付けしてくれるんです。

主人公がめたくそに叩きのめされてるのに前を向けるのはなぜか。仲間や家族(ばあちゃん)が「お前は才能がある!」って胸張って言ってくれるから。いーや、この人らがめちゃくちゃいい奴。

個人的には母との関係性もじーんとくるポイントで。これまたママ役の女優さんがほんといい味だしてる。
ともすれば毒親と映りかねない母だけど、音楽やってるからこそ娘もしゃあないなー、って共感できるとこがあり。
んで、ラストにもその関係性がいいスパイスとなって効いてくる。

ニュージャージーの救いようのない閉塞感とか、たかが地元ヒエラルキーのトップにいるだけでイキってる奴とか、なんかわかるー!って感じる描き方。

PBNJの今後の活躍に期待!
サントラほしい!
Adele

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