このレビューはネタバレを含みます
めちゃくちゃよかった。好き!
途中、ダレたかな…とテンポ悪く感じる部分や、際限のない貧困の描写に息が詰まりそうだったんたけど、終盤弾けた。泣いた。
俯いてたキラーPがどんどん魅力的になる過程が丁寧。いつも顔を上げさせれてくれるのは親友。その関係も素敵。ひとりぼっち同士で惹かれ合うバスタードとの優しい時間も良い。
なんでもない台詞も韻を踏んでたりして面白かった。
時々お腹いっぱいにもなるファンタジー要素は、23歳の女の子の柔らかい目を通した世界を描いてるつてことなのかなと思う。
でも何故入れたの?ってシーンもいくつかある。
ピザ屋のカス男にデモあげちゃったくだり、盗作される伏線かな…?と思ったけどそんなことは無かった。
バスタードは名前と言いかけた台詞からして父親と何かしらあるんだろうけど、それも入れてよかったんじゃないかなあ。あの見せ方だとちょっと中途半端に感じてしまうから。
突っ込めば色々あるんだけど、わたしは好き。