まりぃくりすてぃ

パティ・ケイク$のまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

パティ・ケイク$(2017年製作の映画)
3.8
挑発的音楽がイケてても、熱血ドラマ部分は意外に少年ジャンプ的にオーソドックス(でほぼ非暴力)。主役ダンボがピュアネスと常識を終始ちゃんと兼ね備えてたり、エキセントリック風なボブが恋愛普通人だったり、親友ジェンが必要通りにイイ人だったりで、映画全体としてはあまり尖ろうとしてない。そのせいでか長ったらしくもあったが、クライマックスのステージングにちゃんと鳥肌!

ヒップホップ要素に関してだけど、、、たとえ下層民らを描いてても、本場にはやっぱホンモノだけがある。なぞるばかりで詐欺ラップ映画しか創り得なかったりする猿マネ立国の日本とは当然違う。(今年公開された国産の某作は、前半のちょい出ししたサイファー場面以外は全然ヘロヘロで、挙げ句の果てにクライマックスではラップから映画ごと逃走。『大和カリフォルニア』っていう題だったかな。)
さて、ラップバージンでもない者として、でっきるだけ今回ライムの数々に耳を澄ました。全部はそりゃ聞き取れないけど、ニンマリできることもあるね!
所詮、世界の誰のラップもJレノンの I Am The Walrus に及ばない、というのが私の持論だけど。。