ベビーパウダー山崎

テリー・ギリアムのドン・キホーテのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

2.5
うまくいかなかった人生(日常)から逃げ出して世界の主役になれる誇大妄想、テリー・ギリアムの映画はキチガイの夢物語。追いかけてきた作家だけど、焼き直しと自家中毒しかなくなった老人の表現はなかなかキツい。すでにその矛は錆びついているのに、未だに尖り続けていると信じ込んでいるテリー・ギリアム、133分、何度も「映画」を見失った。『ロスト・イン・ラ・マンチャ』で見たような画もあった、DV告発で映画界から消えつつあるボロボロのジョニー・デップ主役であえて見たかった。