「ザ・スーサイド・スクワッド"極"悪党、集結」をT・ジョイPRINCEシネマ品川で鑑賞。
大失敗の前作から5年、リブートした続編は25倍よくなっていた！
ジェームズ・ガン監督の作家性が色濃く発揮された、予算200億のトロマ映画なのに、ポップなテイストを感じる。
権力者の命令に背き、自らの意思で負の連鎖を断ち切ろうと闘う、日陰者のヴィランたちの英雄譚。
冒頭の鳥を殺すシーンはSNSに殺された監督からの皮肉に見えて可笑しい。
冒頭の上陸作戦ミッションもお間抜けだし、日陰者の悪役たちのキャラ描写にコミカルさだけでなく、監督の強い愛情をも感じる。
David Lee Rothのヒット曲をバックに、花びら舞い踊るハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)の殺傷アクションは華麗で印象的。
全編で流血、爆破、人体損壊描写の連続なのに、作品を包むトーンはコミカルでユルい仕上がりは好感で観てて楽しい。
冒頭で小動物の鳥を殺した男、終盤で鼠を可愛がれる様になった男の行末が対照的なのも興味深かった。
