恭介

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結の恭介のレビュー・感想・評価

3.8
またしてもDCとワーナーの
節操のなさが功を奏した悪党集団の
続編?リプート?新機軸?作品。

デヴィッド・エアー版は万人受けを
狙って興行収入を気にし過ぎたあまり
エアーの良さも、キャラクターの良さも
ジャレッドのジョーカーの良さも
活かしきれてず消化不良だった。

スーサイドスクワッドとは言えほぼ
デッドショットwith悪党集団
ウィル・スミスwithその他の皆さん
みたいな感じだったし・・

悪党だらけな筈なのにやたらと人情味を
出してキャラと性格のギャップが
最後まで埋まらないイビツさに
溢れていた。

ただ、そんなヤバい映画を救ったのは
マーゴット・ロビー演じる
ハーレイクインという唯一無二のキャラ。

もちろん今回のガン版でもそのキャラは
健在だ。

しかし。
悪評プンプンで同じメンバーでは
続編なんて有り得ない状況に
追い込まれたスーサイドスクワッド。

ここからDCお得意の
ザ・無節操!ザ・拘りなし!の
素晴らしい創作意欲が発揮され

ジェームズ・ガンがマーベルから解雇
通告を受けた瞬間に

ガンさん、ガンさんっ
貴方に打ってつけな企画がありますぜ
旦那っ!もう貴方の好きになさって
くだせぇー♡

と、猛アピール&アタック。

いやほんと素晴らしいっ!
マーベルやディズニーでは絶対
しない選択だし、映画が面白くなる
なら恥も外聞も、かなぐり捨てる
事が出来る社風が素晴らしいじゃないか!
(笑)

いやけど、その選択が本作では
吉と出ているので、あくまでもその
選択は観客の方を見ながら舵を
きってると思っていいのだろう。

兎にも角にもガン監督の映画愛と
キャラクター愛が炸裂し、妙に媚びない
R指定な激しい描写と不謹慎な笑いの
応酬で、愛すべき下らないヒーロー
映画に昇華している。

出てきた瞬間から大映の個性的な
宇宙人にしか見えないボスキャラからも
勝手にガン監督のモンスター愛を
感じ取ってしまう(笑)

まぁしかしそのあたり
ファンからの評価と興行収入成績が
比例しないトコが、マーベルディズニーと
DCワーナーの違いなんだけど(笑)

ええ、ええ、そうですともっ
いいんです、いいんです!
DCユニバースは諦めてます(笑)

この節操のなさを極めて頂きたい。
ようは同じ題材で色んなパターンの作品が
観れるってことですよね!
また時間が経てば、新しいスーサイドスクワッドが観れちゃうんですよね?

で、来月は超期待作
ザ・バットマンが公開!
ベン・アフレックのバットマンから
想像つかなかった方向転換が
今回のように吉と出るか
ああ、やっぱDCかぁーと、凶とでるか。

めちゃくちゃ楽しみじゃないですか?

まぁこのスーサイドスクワッドとは
絶対絡まない世界観ですけどね(笑)
恭介

恭介