ほわいとりりぃ

愛せない息子のほわいとりりぃのネタバレレビュー・内容・結末

愛せない息子(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017年の
長編部門(国際コンペティション)最優秀作品賞 『愛せない息子』

『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野監督と映画評論家の松崎さんのトークショー付き試写会で鑑賞。

北欧 ノルウェーに暮らす夫婦には子どもがなく、南米コロンビアから養子をもらう。が、子どもを望んだ妻が、その息子のチャイルドシートを買いに行き、自動車事故で死亡する。
愛し方がわからない!
自分には息子を育てられないのでは・・
最愛の妻を亡くした哀しみのイライラは息子に当たり、二人の仲は縮まらない。
産んだ母親なら・・とコロンビア旅行に連れ出したが。。

短い期間だったけど共に過ごした絆は、父の後ろ姿を真似た息子にしっかり受け継がれていた。
黄色のタクシーに、黄色のおもちゃの車は、希望の黄色✨

『ラブレス』で子どもが不明になり、
『万引き家族』がカンヌ映画祭でポンパドール受賞したのも、日本と言う国だけでなく世界中の様々な所にある血の繋がらない親子や、二極化した貧富の差等世界が抱えている問題と、『そして父になり』のように父性はいつ芽生えるんだろう?と、自分(自我)から対する相手(子ども)に意識が向かった時からが “ 愛 ” なんだな❤

ちょうどワールドカップで、コロンビア戦もあり、ラストの高台にある学校からの眺めに、改めてコロンビアと言う国の景色を映画を通じて観た気がする。
ほわいとりりぃ

ほわいとりりぃ