*正義の多様性の複雑性を描く良質なケーススタディ
決して簡単ではない問題を見渡す重要なドキュメンタリー映画。人文学、特に人類学や美術史(脱植民地議論で)なんかを学ぶ人は、この映画で提供される視点の…
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The Coveを見ていたので、
非常に関心を持ってみることができました。
双方の主張がバランスよく描かれていたと思います。
それぞれの正義があって、どちらの主張もわかるからこそ、なんとかお互…
能力が高くて可愛いイルカや鯨を守ろうとする反捕鯨派と、伝統文化を守ろうとする小さな町が戦っている。これでは何も得られない。捕鯨問題は動物倫理、文化人類学、環境問題を分けて議論すべきである。
この…
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「ザ・コーヴ」を観た後に、「おクジラさま ふたつの正義の物語」を観ました。一番引っ掛かったことは、非対称性です。そこに生活基盤のある太地町の人々に対して、生活基盤の無いよそ者が押しかけて自分達の主張…
>>続きを読む「中立」はあるのか?「折衷案」は理想なのか?中立が叫ばれるほどに、それとは程遠いものに感じられてしまう。折衷は、対等な関係のうえで成り立つのであって、そもそもここにあるのは非対称な関係にすら思えてし…
>>続きを読む多分、イルカ漁はお互いに意地の張り合いになってしまっている問題。
映画では両者の主張を取り上げている。印象に残ったのは町の人と反捕鯨派の人がコミュニケーションを取るシーン。NHK『クジラと生きる』で…
捕鯨に関する対立に焦点を当てているが、この作品の立場としては「中立」でよかった。
どちらの言い分も非常にわかる。
そして私も捕鯨にとても関係する地域に住んでいるので、余計に考えた。
太地町の漁師たち…
© 「おクジラさま」プロジェクトチーム