紅梅シュプレヒコール

バンブルビーの紅梅シュプレヒコールのレビュー・感想・評価

バンブルビー(2018年製作の映画)
4.5
大人気シリーズ「トランスフォーマー」の外伝的存在にあたる本作「バンブルビー」はシリーズ上1番の傑作と言っても問題ないでしょう

前作までのトランスフォーマーシリーズを監督していたマイケル・ベイの手を離れて作られた本作(プロデューサーにはいるけど)

冒頭のサイバトロンでの戦闘シーンからワクワクが止まらない

なんと言ってもキャラクターデザインが一新されたのが良かった

前作までは実写にしても見劣りがしないように機械感が増し増しで描かれていましたが、今作ではオリジナルに近い玩具感を損なわないようデザインされていて自分的にこちらの方が好みでした

デザイン一新のおかげでバンブルビーのチャーミングさも最大限表現できていたように思います

監督はどなただろうと調べたら「クボ/2本の弦の秘密」を撮っていたトラヴィス・ナイト監督だったということで合点がいきました

通りでトランスフォーマー達がアニメチックだった訳です

さらに今作は映像的な楽しさだけでなく脚本もよく出来ている!

マイケル・ベイのシリーズではストーリーなどロボットバトルの添え物程度でしかなかった物語が今作は素晴らしい出来でした!

ディセプティコンの猛撃に押されて地球へ逃げてきたバンブルビーは主人公チャーリーに出会い交流を深めていくのですが、この二人のやりとりが微笑ましくて仕方ないです

またチャーリーは理解者であった父親を失った喪失感と家での居場所のなさに孤独を感じており、側やバンブルビーは故郷を失い、一人で異星へとやってきたという異種族でありながらも悩みを共有する二人が互いに心の穴を埋めながら前進していくプロットに感嘆

主人公チャーリーを演じるのは「スウィート17モンスター」で魅力的なティーンを演じ切ったヘイリー・スタインフェルド

今作でも「スウィート‥」の片鱗を感じさせる愛らしいティーンを演じてくれています

時代設定も80年代ということで、この時代のアメリカン青春コメディっぽい雰囲気が感じられました

なので、それを古臭いなと感じてしまう人もいるかもしれませんね

最初から最後まで無駄のない脚本と目が離せないロボットバトルの両立を成し遂げてくれた本作に感謝!

前作までのシリーズは観なくてもいいから本作だけでも観て欲しいと思える映画でしたので、声を大にしてオススメさせていただきます!