わだげんた

バンブルビーのわだげんたのレビュー・感想・評価

バンブルビー(2018年製作の映画)
4.2
『トランスフォーマー』のシリーズは途中で断念しています。

1作目を観たことは確実なんですが、2作目以降はどこまで観たのか自分でもよくわからず。しかも、観たはずの1作目もストーリーや登場人物などは全然憶えてなくて…。

ロボットがガチャガチャ変形するシーンに萌えるべきなんでしょうけど、ちっともハマらなかったんですよね。

そういう状態なので、この映画の予告を劇場で観たときも全然観ようとは思っていませんでした。

けれど、しばらくして80年代が舞台であること、シリーズ未見であっても入り込めるストーリーであること、そしてなにより作品の出来が非常に良いという雑誌の記事を読んで、一転観たくなって劇場へ。

冒頭のロボット同士のバトルシーン(←なんて拙い表現(笑))の辺りは。やっぱこんな感じの映画だよね、とか思いつつ観てたんですが、バンブルビーが地球にやってくる辺りから、なんとなく僕の気持ちが上がってきて。

その後、この映画の主人公でもあるチャーリーが登場してきて、さらに気持ちは高揚。この映画出演者に関する前情報は入れてなかったんですが、チャーリーはヘイリー・スタインフェルドが演じてるんですよねー。

ヘイリーは『スウィート17モンスター』で観た時に、いいなーと思ってたんですよね。でもその後、彼女の出演作を追っかけることはなく…。

でも、今回彼女がスクリーンに現れたときにキュンとしちゃって(笑)いい年して! そんな彼女が自分の誕生日にボロボロの黄色いビートルを見つけたところで「あ、この映画絶対俺が好きなやつ…」って確信いたしました。


チャーリーは少々拗らせていて。それは大好きなお父さんが亡くなった事もあり、さらに追い討ちをかけるようにお母さんが新しいだんなさんと結婚したから。そんな母が許せないし、新しいお父さんもお父さんとは認めたくないし、弟は生意気で可愛げがないし。

そんな精神的にどん底状態のチャーリーはバンブルビーと出会い、戸惑い、共に行動し、いろんな出来事に巻き込まれって展開になっていくわけですが、シーンシーンでいちいちバンブルビーが可愛くてね。

体育座りして、部屋の隅で震えるバンブルビーにこれもまたキュンとするわけですよ(←キュンキュンしすぎだな、俺(笑))

可愛げがあるロボットって、まあアイボとかもそうなんでしょうけど、あんまり強そうな感じはないけれど。バンブルビーは可愛くて強いです。

チャーリーとバンブルビーのコミュニケーションの取り方も素敵でね。音楽が絡んでくるわけですが、コミュニケーションに使われる曲もいちいち良くて!

オヤジ殺しな選曲なんであります。

チャーリーとバンブルビーとの交流が物語の核となるストーリーなら、サブストーリーはチャーリーとメモって名前のちょっと弱腰な男の子との恋。どっちかと言えばメモがチャーリーに夢中って感じなんですが、徐々に徐々に距離をつめていく感じがとっても良くてね。

アメリカ映画に良く出てくるスクールカーストで言えばチャーリーもメモも下層の方なんだろうけど、2人がうらやましくて仕方がない!

2人でバンブルビーに乗って、サンルーフから体出してバンザイするシーンとか、名シーンですよ! キュンキュンですよ(←しつこいf(^_^))

シリーズをがっつり観てる人には、いろんなバンブルビーの謎が明かされていくことにも快感を覚える作りになってるようで。

でも、シリーズを全然観てない人にも充分に楽しめちゃう作品です。おススメ!

シリーズ全作で監督してきたマイケル・ベイからバトンを受けてこのスピンオフを監督したトラヴィス・ナイト。前作の『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』もきになってたものの、まだ未見。早く観ないと!
わだげんた

わだげんた