トランスフォーマーシリーズの始まりを描く作品です。なんというか、ETとかアイアンジャイアントとか、あるいは妖怪大戦争とか。そういう主人公と異物が出会って仲良くなって、騒動があって、最後に別れがあって、それを乗り越えた主人公が成長するというパターン。ただ、主人公が少女であるというところがいいよね。どうしても少年が主人公になりがちだもの。
主人公のチャーリーがなかなか魅力的です。父親を亡くし新しい父親になれず家族の中で居どころのないメカ好きの少女。この子が出会うのが黄色いビートルに擬態し、メモリーを失ったB-127=バンブルビー。まぁ、可愛いですよ、バンブルビー。あざといくらいに可愛く描いてる。
もちろん、その前にディセプティコンとの激しい戦いがあり、戦士としてのB-127も描かれているだけに、そのギャップも好ましいね。そうそう、なんでバンブルビーがしゃべれずにラジオを使うのかもちゃんと描かれてましたな。
人間に追われ、ディセプティコンにも追われ、チャーリーとバンブルビーの逃避行。それを助けてくれるボーイフレンド(候補?)や家族もお約束とはいえいいじゃないですか。
最後の最後でカマロに擬態しちゃうのも笑う。そりゃチャーリーだって、だったら最初からこっちでってなりますよな(笑)。そして、コンボイいやおぷてぃますと並走するシーンは胸熱でございました。
安心して観られるファミリー映画ですな。この後のオートボット達の戦いを思うときゅっとなりますけれどね。