あでゆ

バンブルビーのあでゆのレビュー・感想・評価

バンブルビー(2018年製作の映画)
4.0
1987年。18歳の少女チャーリーは居場所がなく、孤独な毎日を過ごしていた。ある日彼女は、海沿いにある小さな廃品置き場で1台の黄色いボロボロの車を見つける。彼女は、この車をバンブルビーと名付けて直そうとするが、それは普通の車ではなかった。

冒頭から素晴らしい見せ場があり、非常に見やすい戦闘、何が起こっているのかわかる状況説明、納得の行く展開によって、引き込まれながらも最後まで一気に見ることができた一作。いや映画として当たり前の要素なのでは?と思うものの、これまでのシリーズにはこれらが完全に欠け落ちていたわけだ。

SFジュブナイルっぽさが多分に含まれていて、『E.T.』やスティーブン・キングあたりの作品にかなり影響を受けている。『トランスフォーマー』一作目をかなり下地にしているとも思う。
バンブルビーのデザインも、イケメンという印象が強かったシボレーから丸みを帯びたBMWに変更されていて、弱った宇宙人感というか、守ってあげないとダメになってしまいそう感が見た目によく出ていたと思う。後の展開としても形態の変化が彼の変わりゆく心を描いていて、うまく機能していたと思う。(物語の最中に変わるとかでも良かった気がするが。)

かなり王道といえば王道なのだが、人生の先が見えてしまっていた子供が、宇宙人との遭遇によって非日常の中で自分の価値を再び見出していく姿はとても美しい。
ヒロインの女の子もそんなに美人じゃない上にかなり擦れているんだけど、愛嬌はあってだんだんとかなり可愛く見えてくるのがよかった。

バンブルビーがコンボイたちと出会って、その後どうなったか知りたいんだけど、続編って予定されてるのかな???
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