籠釣瓶花街酔醒の作品情報・感想・評価

籠釣瓶花街酔醒2012年製作の映画)

製作国:

上映時間:113分

4.2

「籠釣瓶花街酔醒」に投稿された感想・評価

あばたの男が吉原の花魁に、ひとめ惚れしちまったのが不幸のはじまり。いや不幸なんて甘っちょろいもんではないのである。吉原百人斬り。なんと実話なんだそうで。玉三郎のながし目、勘三郎の、これでもかというほどのあばた。見初めて、有頂天になって、縁を切られて、惨劇へ。「そりゃああんまり袖なかろうぜ」。燭台の灯りの下で、ぎらりと光る妖刀籠釣瓶。「籠釣瓶、よく切れるなあ」。おっかないったらありゃあしない。観ているあいだはよくわからないところもあって、ナルホド歌舞伎とはこんなものかな、という程度だったが、帰ってきて数日経っても、ずっと残っているのである。囃子に仕草、台詞の節回し、見栄。まさに動く浮世絵、聞く絵巻物語そのもの、といった趣がある。こんどは本物の歌舞伎を観に歌舞伎座へ、いつかはいってみたいものである。
riesuu

riesuuの感想・評価

4.8
とにかく素晴らしい。役者がそろってる。映画という形で残してくれた事にも感謝。
あばた面の田舎の豪農、佐野次郎左衛門が初めての新吉原見物に行き、兵庫屋の花魁八ツ橋を見初めて通い詰め身請けの話を進めるも、彼女には間夫がいて別れられず、結果佐野次郎左衛門に愛想づかしをしてしまう。それを恨んだ彼は村正の妖刀、籠釣瓶で八ツ橋を殺害する…という話。

序幕の花魁道中がとにかく華やかで見もの。
立ち止まり振り返り微笑む玉三郎さんの艶やかさ。中村七之助さんの花魁七越も美しかった。
佐野次郎左衛門の中村勘三郎さんのくるくる変わる表情、そして八ツ橋の愛想づかしに「花魁そりゃぁそでなかろうぜ」の様々な感情がこもった台詞回し。
そういえば花魁九重は彼に好意を寄せていたのかなあ…彼女の細やかな心遣いが沁みてこの愛想づかしの場はちょっと泣きました。
そして最後の大詰。八ツ橋を袈裟斬りにし、
「籠釣瓶はよく切れるなあ」の虚無と狂気が素晴らしい。

あとは八ツ橋の間夫の栄之丞、片岡仁左衛門さんの色男振り。色気がダダ漏れていた…。

廓というシステムの中で売り物買い物とされる八ツ橋のどうにもならなさ、佐野次郎左衛門の哀れさ。
心にくるものがありました。
忍

忍の感想・評価

5.0
序盤の玉三郎様の流し目の艶やかさに失神しそうになった
中村勘三郎が振られて憤る姿をみていると、僕もこの立場だったら狂い死に、憤死しちゃうだろうな、と思うほど息苦しく、何も考えられなくなった。それほどの迫力、演技!

坂東玉三郎さんの目線の色っぽさ。ぞくり。

歌舞伎は華やいでいて楽しい。定期的に通いたくシネマ歌舞伎だ。
kvartira

kvartiraの感想・評価

4.7
これはいい物を観た。
細かな動作にも男と女の心情が表れている。
佐野の下男の忠義心もなにげに涙を誘う。
>|