小一郎

ナインイレヴン 運命を分けた日の小一郎のレビュー・感想・評価

3.2
9月11日に鑑賞。2001年9月11日の米同時多発テロ事件で、ニューヨークの世界貿易センタービルの北棟エレベーター内38階付近に、居合わせた5人が閉じ込められた。

離婚調停中の夫婦、バイクメッセンジャーの男性、恋人に別れを告げにきた女性、ビル保全技術者の男性。インターコム越しに5人を励まし続けるオペレーターを唯一の救いに、崩落が迫るビルから脱出を図る。

ウォール街で成功したものの家庭を顧みない夫と彼から心が離れた妻、貧富の格差など境遇の異なる人達が、はじめは反目しながらも、やがて自分の内面と向き合い、脱出に向け心を通わせていく物語。

ひねりのないシンプルなストーリー、なかなかインパクトがあるラストの演出から受ける印象は、スリルやサスペンスというよりは、映画が伝えたいメッセージ。

世界で蔓延してきている自分のことを最優先する風潮は人々を分断してテロを誘発、またテロが発生したから、その風潮がますます強まっている。悲劇を繰り返したくなければ、互いのことを思いやる気持ちを忘れてはならない、と。

ビルがジャンボジェットに激突され、やがて崩落していく当時の映像がふんだんに盛り込まれ、アメリカ人の多くは心揺さぶられるだろう。ただ、エレベーターでの出来事は動きが乏しく眠気をもよおしてしまった。映画としてはもう少しエンタメ要素が欲しい気がするけれど、仕方ないかな。

●物語(50%×3.0):1.50
・シンプル。メッセージ性重視。

●演技、演出(30%×3.5):1.05
・ラストは好き。

●画、音、音楽(20%×3.0):0.60
・特に印象に残るようなことはなかったかな。