8さん

ナインイレヴン 運命を分けた日の8さんのレビュー・感想・評価

3.5
現代テロ戦争の原点であるアメリカ同時多発テロで日常が切り裂かれる瞬間を描いたドラマ作品。

2001年9月11日、早朝。ニューヨークのワールドトレードセンタービル・ノースタワー内。
2人の男女が、とある弁護士事務所で離婚調停中だ。夫のジェフリーは、ウォール街の億万長者。家庭より仕事優先で世界中を飛び回っていた。17年連れ添った妻イヴは、そんな身勝手な夫に失望し、離婚を決意。離婚したくないジェフリーは必死で妻を説得しようとするが結局は口論になるばかり。
バイクメッセンジャーのマイケル、美しく着飾ったティナ、ビルの保全技術者のエディ、そしてジェフリーとイヴの5人は偶然同じエレベーターに乗り合わせたのだった…


『いつもと同じ朝、いくつもの約束があった…。』


あの日から16年が過ぎようとしていた。もう16年が経ったのか、まだ16年しか経っていないのか、捉え方は人それぞれだけれど、幾多もの衝撃的な映像を見た瞬間の感覚は未だに覚えています。出来事の展開は知っているものの、あの場所で同じ運命を辿った彼等の行く末がどうなるものかハラハラドキドキさせられました。実際にテレビで放送された映像を用いながら、1分1秒先の生を掴む為に知識や記憶を頼りに最善を尽くそうとする姿が描かれています。人種や経済格差といった社会的な問題や、危機に直面した時に姿を現す個々の素性など悲運にも同じ感情を共にした物語は、なかなか見応えがありました。