OneEyedJOKER

ナインイレヴン 運命を分けた日のOneEyedJOKERのレビュー・感想・評価

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閉鎖空間に閉じ込められた男女5人の人間模様が淡々と描かれた佳作。

9.11に同時多発テロ事件で起きた実話を基にしたパニック作品。
エレベーターに閉じ込められた男女5人が繰り広げる、閉鎖空間の中で描かれる人間模様と、そこからいかに脱出しようとしたのか、5人の奮闘を描いている。

意外と(⁈)チャーリー・シーンがカッコいいのである。

事件当日の、貿易センタービルに飛行機が激突するシーンは、ちょうど帰宅してTVをつけたニュース映像でリアルタイムで見た。

当初実感が湧かなかったが、衝撃な事件は後からジワリジワリと現実味を帯びてきたことを覚えている。

本作品は短くまとまってラストまで展開していき、大きな動きはないとはいえ、楽しめる。

この作品がいいのは、チャーリー・シーンが主演しているところだ。
最近はほとんど姿を見ることがなかった彼が、こうやって元気に演技をしている姿を観られるのは素直に嬉しい。

極限状態における人間ドラマとしての魅力が多く、災害時における危機管理について学べることもあるため、日本人にとっても興味深く、大いに感情移入して観ることができるだろう。

尺が90分と短いことを感じさせない、密度の高い秀作に仕上がっていた。
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