カウリスマキ作品は、最近では、
「ル・アーヴルの靴みがき」以来。
以前観たのは、ごめんなさい、ちょっと
話の中身が記憶薄れてて、、、
たがら、「靴みがき」との直接比較で、
不正確な点もあると思いますが、ご容赦ください😁
カウリスマキ監督作は、一目で分かるほど個性的だ。
ハリウッドや日本のお涙頂戴などまで行かなくても、僕らが観ている作品って、
大抵、感情の起伏とともに、それを後押しする演出が施されている。
このお話も「感動話」として、十分に成り立つ素材だと思う。
シリアからはるばるフィンランドまで、逃れてきた青年が、周りの助けも得て、
ずっと探していた人と逢えるかという話と
人生をやり直そうとする中年の男性。
彼らが青年にとった行動は?
いくらでも、感動話に、ヒューマンな話に
することもできるのに、
いや、十分に感動的で、ヒューマニズムに
満ちた話になっている。
ただ、ほとんど一切の演出を排除している。
カウリスマキ作品の特徴である
無表情で横に並ぶ人物画
淡々とタバコやお酒を飲む人物像
独特のセリフとその間の取り方
まだ数本の鑑賞なので、偉そうなことは言えないけれど、
今まで、培ってきたカウリスマキの作風の
総まとめみたいな一作なのかもしれないな
本作の特徴の一つとして、
非常に政治的、現代的なテーマをぶち込んできている点。
そのことも、これ見よがしに、
「これがテーマだ!」と見せない。
フィンランド、欧州の大国ではないこの国にも、日常的に難民が来ると言う現実
それを管理しなければならない体制と
それに敵意を向ける市民と
それを助けようとする市民と
それで儲けようとする市民
淡々と人物を描きながら、実はそこに
欧州の縮図と言ってもいいだろう。
あの日本食のシーンは秀逸だったな。
あの寿司をちょっと食べてみたな💦
あそこは、セリフを廃しているから、
落ちるんだよね😃
観てから、数時間経っているけど、
観た後より、なんか、じわじわ味わいが
沁みてきた。
なんかだんだんよくなっきた!
これもカウリスマキ効果か!😃