Kumiko

希望のかなたのKumikoのレビュー・感想・評価

希望のかなた(2017年製作の映画)
4.5
題材はシリアスだし、現実世界で起こっているだろう不条理をしっかり描いてるのに、淡々としたコミカルさにくすっと笑いをもっていかれてしまう。

インペリアル・スシへの一瞬の変貌。銅鑼の鳴る店内と半被ユニフォームに、わさびごっぽり寿司(ニシンの酢漬け版)は笑っちゃう。そりゃ日本人観光客もお葬式さながら無言で退店していくわ。笑 竹田の子守唄のBGMチョイスもなんかツボった。ジミヘンの肖像画?ポスターが似つかわしくなくて、ああこういうお店あるよなあとじわる。
ダイナーでひとり腰かけるシーンの、壁に入った一筋の光が印象的だった。

監督はとっても優しい人なんだろう。人は冷たくもなれるし優しくもなれる。人は助け助けられながら生きていく。世間の冷たさにやられてしまいそうになったらまた観たいと思う。
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