このレビューはネタバレを含みます
ユーロスペースの試写会にて鑑賞しました。
アキ・カウリスマキの物語中、
"人が倒れたら、そこに誰かが寄り添ってくれる"
ところに、監督の優しさを感じてた。
【街のあかり】だと、
ラストシーンで、倒れたコイスティネンにアイラが寄り添うシーン。
今回は"コイスティネン"が寄り添っていたけど。
それにしても、相変わらず、アキ・カウリスマキは物語の引き際をわきまえてる。
落語のように見事なもんだった!
だけど、いつもと違うのは、
映画が終わった後、ホッと胸をなでおろすんじゃなくで、
くちゃくちゃに泣いてしまったこと。
鼻水がとまんなくて困った。
下ろし立てのハンカチが、ぐしゃぐしゃだよ、まったく。
そういえば、アキ・カウリスマキの映画で、初めて泣いたなァ。
泣く映画イコールいい映画ってわけじゃねーんだけど、
この映画は傑作中の傑作。
劇中、アキ・カウリスマキ自身の過去の作品へのオマージュが多々あったから、
この人、本当に映画やめちゃうんだなぁ…
と思ってしまった。
コイスティネンが最後、主人公に寄り添うのもオマージュなのかな、、、