シネフィル母ちゃん

希望のかなたのシネフィル母ちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

希望のかなた(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

フィンランド映画祭の先行上映にて鑑賞。
なかなかレビュー書けずにいたけど、やっと書けそう。


相変わらずのカウリスマキの世界。
食卓を囲んでの会話、バンドシーン、今回も出てくる犬、独特の間と色合い。
どのシーンも「あぁ、カウリスマキの映画だ…」って、まるで故郷に帰ってきたような安心感。
この監督の世界がツボすぎる。
今回も日本愛は健在で、すごく嬉しいのがこの映画の1番の笑いどころが、日本の寿司店を真似するシーンだったところ。
今まで静かにカウリスマキの描く世界を眺めてた観客もこのシーンでは大笑い。
愛くるしいぜカウリスマキ!!


人々の小さな優しさと愛がたくさん詰まっていて「この世も捨てたもんじゃないなぁ」って思うんだけど、そんな気持ちをある人物の心無い行動と暴力によって打ち砕かれて最後は悲しくて辛かった。
これが彼にとっての希望のかなただったのか?
そんなのって……あぁ……カウリスマキの胸で泣きたいぜ