ぱくちー

希望のかなたのぱくちーのレビュー・感想・評価

希望のかなた(2017年製作の映画)
4.5
今作も安定のカウリスマキ節がたくさん詰まっていて、至福の一時だった。
全カットをポストカードにしたくなる様な画作りと、登場人物達のミニマルに凝縮された優しさと、煙草が似合うおっさん達と、素敵な音楽と可愛い犬と少しのカティオウティネン。今作でもこれら全てが堪能できて大満足。

前作に引き続き難民が題材になっていて、前作よりもシリアスなテイストにはなっているが、それだけに作中での人々の優しさや笑いのシーンが一際冴える感じだった。
そして今作はまともな会話シーンが始まるまでが5分以上?あり、そこに至るまでに観客の心を鷲掴みにする導入部も素晴らしかった。

2017年の映画納めが今作でよかった。
ウェイター役にマッティペロンパーの姿が重なり涙。
ぱくちー

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