オリオンの息子

希望のかなたのオリオンの息子のレビュー・感想・評価

希望のかなた(2017年製作の映画)
3.5
脱力系難民問題啓蒙映画と言ったらいいのだろうか。

カウリスマキ監督の、深刻なテーマをコミカル、ミュージカル仕立てで表現する手法には驚かされる。

幸せの国、フィンランドを舞台にしており、市井のほぼ90%の人々は難民に寛容で、親切に接している。
でも、10%ぐらいの極右の連中は凶暴だ。

わが国でも同じような状況であろう。
難民にやさしくというスローガンを唱えるのは誰でもできるが、本当は覚悟が必要だ、本気で考えてくれというメッセージが感じられる。

しかし、この監督ただものではない。