TAKA

希望のかなたのTAKAのレビュー・感想・評価

希望のかなた(2017年製作の映画)
4.3
2018-033-025-008
2018.1.28 京都シネマ Scr.2

・さだまさしさん観に行ったらClashだった
!!(゜ロ゜ノ)ノ(笑)
・難民
・愛情と現実
・映画のチカラ

アキ・カウリスマキ監督は未見で何の知識もありませんでした。
「ル・アーヴルの靴磨き(未見)」の監督だってことぐらい。

ル・アーヴルの靴磨きがとても評判が良くて何度も上映されてるし、
難民問題興味深いし、
1月一杯で期限切れの京都シネマ無料鑑賞券あるしf(^_^;(苦笑)

で、観に行ってきました(* ̄∇ ̄)ノ♪

そしたら・・・( ̄▽ ̄;)

なんていうか、
「ル・アーヴルの靴磨き」
なんてタイトルの映画を撮る監督さんなんで、例えば小津監督みたいな感じの作品を想像してたんだけども・・・
(ある意味似てるとは思う)

パンクだったよね、意外にf(^_^;

叙情的な感じのさだまさしさんを観に行ったつもりだったら、実はClashだった?
!!(゜ロ゜ノ)ノ
みたいな(笑)

難民や移民の問題って、ヨーロッパでは本当に大きな問題なのだろうな、きっと。
ヨーロッパ映画、特にフランス映画には必ずと言っていいほど出てくるもの。

本作の主役の一人、カーリドはシリア難民。生別れになった妹を探している。
以前「シリアの花嫁」って映画を観た。戦場の国。
厳しくて・・・辛いよな。

彼は妹を探すためにも難民認定を希望していた。
だけど果たせず・・・
シリア(戦場)に危険は認められない?
シリア(戦場)へ強制送還?
冗談じゃない。f(^_^;

・・・ホントに冗談じゃない。

でもそれも現実。
国を維持するためには予算があって
治安を守るためにも出来ないことがあって

それも国の現実。

でも死にたくない。
妹を探したい。

カーリドは逃げ出し、
途中ネオナチ(?)に襲われるけれど、何とか逃げ出して・・・

レストランのオーナーと知り合い、そこで匿われ、働くことになる。

レストランのオーナーも過去を無くした人物・・・
一癖も二癖もありそうな従業員たち。
真面目に働かないヾ(≧∀≦*)ノ〃
いーかげんで、変わった人達(笑)

だけど彼を見捨てない。(^_^)
愛がある。
小さな愛かもしれないけれど。

このレストランが爆笑(* ̄∇ ̄)ノ♪
特に寿司レストランに改装したときなんか、そりゃもう大騒ぎさっ♪
ヾ(≧∀≦*)ノ〃

色々あるけれど、なんとなく平穏な日々。
妹も見つかった!( ̄▽ ̄)b!

希望が見えはじめてきた。
そしてその希望の彼方にあったものは・・・


日常をリアルに淡々と、
シニカルに見つめながらもコミカルに描く。
そこはかとなく愛情のある視点。

ある意味、小津監督みたいかなと。
だけど・・・
あのラストはバンク!ヾ(≧∀≦*)ノ〃

だけど現実。

難民三部作。
ル・アーヴルの靴磨きを予習して、
第3作を見届けたいと思います(^_^)


映画のチカラって・・・。
たかが映画、されど映画。
って感じかなと思う。

本作によって、急にフィンランドの移民政策に変化が生じることは、恐らくないと思います。

だけど、俺は知ることが出来た。
シリアの花嫁を観ていたから、シリアの事情も少しは理解できた。作品を観た時よりも情勢は悪化してるなと。

まず知ること。
それって、大切な第一歩で、
とても大事なことに思えます。
映画には、間違いなく、少なくともそのチカラはあると思います。

あ!
難民三部作を見届けたくなったのは、本作それ自体が素晴らしい作品だったからです。
念のため(^_^)
TAKA

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