くぅー

希望のかなたのくぅーのレビュー・感想・評価

希望のかなた(2017年製作の映画)
4.0
あぁ、カウリスマキ監督節だよなぁとしみじみ見入り・・・あのとんでもないスシの様に、ワサビに涙しながらもニヤリしちまった様な余韻。

本作は、前作よりも大胆にシリア難民を描き、かなりの政治風刺もぶっ込んでたりして・・・と言っても、持ち味の随所にツッコミ入れたくなるブラックなユーモアを仕込み、無力な国家に対して、個人の優しさが沁みて来ますね。

しかし、原題"The Other Side Of Hope"がしっかり効いて来るラストが待っていて・・・・現実は厳しいながらも、自分の未来は関係ないと言い切った主人公の笑顔が印象的で、そして、あの犬は反則なんだよなぁ(笑)

そう、独特のセレクトの音楽にもニンマリし・・・ジミヘンが飾ってある"ゴールデン・パイント"で、ビールを飲んでみたくなっちまった。
くぅー

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