ろーぜす

希望のかなたのろーぜすのレビュー・感想・評価

希望のかなた(2017年製作の映画)
4.0
以前私が観た「ル・アーヴルの靴みがき」の監督作です
これ難民3部作って言われてるみたいですね
「ル・アーヴルの靴みがき」が第1作目で今日観た「希望のかなた」は2作目です「希望のかなた」が2017年公開なので3部作目はまだかな

「ル・アーヴルの靴みがき」は
舞台がフランスでしたが
「希望のかなた」は舞台はフィンランドです
やたらあの食材を使いたがる
日本ではあまり食べない魚です
スーパーに売ってるのかなあ

「ル・アーヴルの靴みがき」でもちょっと感じたのですが
「希望のかなた」でも似た感じがします
ちょっとコメディっぽい所があるんですよ
でもリアルな所はしっかりリアルに描く
このメリハリが上手いなあと思います

「希望のかなた」は登場人物ほぼみんな
無表情です
ヴィクストロムとカリードもそうだし
レストランの従業員もそう
でもその中にあたたかさや優しさが見えます
これが凄いなあと思いました
そう感じるんですよ
もちろん難民をテーマにしてますので
悪者も出てきますが・・・

日本人ならちょっと笑う所もあります
日本人以外の人は笑わないと思うけど
日本人が観たら「おいおいっ!」と思いますよ
あそこはなかなか面白い!
かなりシュール過ぎる!
そして1日で終了だもんなあ
当然ですが

やっぱり難民は近年どの国も厳しそうですね
まあ自国民からしたら労働力などを
奪われると思う人もいるでしょう
まだ日本は難民受け入れは進んでませんが
これから議論になるでしょうね

先進国で受け入れが圧倒的に少ないのは
日本くらいでしょう
2017年に1万9628人が申請して
難民と認定されたのは20人
特別な配慮での在留が45人
在留は難民と違うから難民で計算すると
難民申請が通ったのはわずか0.1%
ここまで低いと
万が一日本でなんかあって
難民せざるを得ない事になったら
日本人なんてどこの国も受け入れて
くれないよ

でもなかなか難しいんだよね
私自身も答えというか考えがまとまらないです

ちょっと話がそれましたが
監督は難民という重くなりがちなテーマ
を観る人に飽きさせないように
時にはコミカルさを出したりしながら
リアルな面をしっかり伝え
観る人の心に残る作品を作るのが
上手いなあと思いました

3作目はどんな話になるのかな
3作目が公開されたら必ず観たいな
いい映画でした
あとこの映画ら私好みの渋い歌が多いです
いい曲ばかりだったなあ
ろーぜす

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