たま

希望のかなたのたまのレビュー・感想・評価

希望のかなた(2017年製作の映画)
3.0
フィンランド映画ということで興味を持って見ました。何だかとても有名な監督さんのようですね。初めてだったし、全く知りませんでした。
難民問題はかなりシリアスでした。難民申請でアレッポで家族を失った事、婚約者も内戦で亡くなったこと、生き残った妹と国境を越えたものの生き別れになった事、苦労を重ねてフィンランドまで来た事……全てが淡々と語られるけと、その苦労たるもの想像だに及ばないだろうと感じる。
イランからの難民との友情も胸を打つ。
アレッポの惨状がテレビで伝えられる中、主人公に帰還命令が淡々と下される理不尽な世界。
こんなにも難民問題をシリアスに描いておきながら、レストランの経営者と従業員のシーンはなんとシュールなんでしょう。あれ?これってコメディだっけ?
このふたつの全く違うテイストの話が途中から混ざり合う。
全くもって不思議な映画。
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