希望のかなたの作品情報・感想・評価 - 105ページ目

「希望のかなた」に投稿された感想・評価

skk

skkの感想・評価

3.7
ロイ・アンダーソンと共通する寡黙なユーモアと単調なカメラアングルは、静物画のような完成度。難民問題という難しいテーマを実にニュートラルに表現している。俳優陣は誰しも無表情だが、引き目鉤鼻文化を持つ日本人にとっては感情移入効果になっている。SUSHIインペリアル最高。
(インド料理ガンジーも、改装したレストランだと誤解したのは私だけではあるまい)
①2017.12.14@ユーロスペース
②2018.10.7@早稲田松竹
あかぎ

あかぎの感想・評価

4.5
カウリスマキの映画を見たあとに「すぐには立ち直れないかも」ってなったの、初めてだった(言っても代表作くらいしかまだ見てないけど…)。いつものユーモアと優しさがありながら、というより、おそらくだからこそ、垣間見えた厳しさがこたえた。
はぎの

はぎのの感想・評価

4.3
怒涛の仕事終わりに何観よう〜評判良いからこれ観るか〜ピカデリー最終日だ!ってことで駆け込み、これまた前情報もなしに観たけど疲れた体にじーんと染みる、お薬みたいな作品でした。
こういう映画が自分が生きていく上で必要なんだなぁって改めて感じた。

カウリスマキ監督の作品は初めて観たけど、なんなんだろうこの独特な間というか、撮り方というか。人形みたいに動く基本無表情な登場人物たちに最初は戸惑ったけど、時間が経つにつれひとりひとりがどんどん愛おしくなってくる。

シリアの難民の青年、レストランオーナーとその仲間たち。難民問題という取り扱っている問題は明るくないけれど、何の繋がりもなかった人たちが手を取り助け合って、今日を生きるために頑張る姿はたしかに明るく輝いていて、眩しかった。

・レストランが寿司屋になるくだりは言わずもがなもう最高でした。あのじわじわくる笑い、でもみんな一生懸命で、お客を見送ったらしゅんとなって...全員幸せになってくれ!

・「ステキなものを運ばせてもらったから」ああ、いいなぁいいなぁ。こういうのが本当に大好きなんだ。

・音楽も良かった。サントラが欲しいけど、売ってない!
犬

犬の感想・評価

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カウリスマキ。やっぱり犬出てくる。最後がとっても好き。希望のかなた
えす

えすの感想・評価

5.0
すごい良かった!!
今年1番好きな映画かもしれない。
映画館では自然にみんなが笑っていて、すごく楽しかった。

「これはドナルド・トランプ時代へのカウリスマキからのプレゼントだ」
っていうコメントが個人的に好き。
実際カウリスマキはアカデミー賞に申請しなかったのだし。

「わたしはとても謙虚な人間だから観客を変えるというより世界を変えたかった」とカウリスマキが言っていたが、本当にこんな世界であって欲しいと願う。

優しくて面白くて希望がある映画。
どの人物も犬も魅力的!
ただたまに出てくるニュース映像やネオナチ達に現実に引き戻される。
すごい静かな映画だけど、とっても怒ってると思う。

三部作だと言っていて、最終章は今作よりもっとハッピーなコメディにしたいと言っていたのだからまだ引退しないで欲しい!!!!
まだカウリスマキの次の作品が観たい。
ち

ちの感想・評価

4.1
ユーロスペース、35mm。

カウリスマキには記憶に強烈に残るようなショットというものが存在しないんですよね。なので我々はあのカットがどうこうだったよね、といった話が出来ず、映画を総体として捉え評価せざるを得ないわけです。これがカウリスマキの作家性ということになるんでしょうが、その揺るぎない優先度と、それによって実際に作品が制御されているという異常性はもっと触れられていいと思います。

しかし、全体的に今作は大味で、確かにカウリスマキはそういう作家ではないけれど例えば弦楽器をあんなに執拗にフィーチャーするんであれば、物語のダイナミズムによってそれは組み込まれ回収されるべきだと、どうしても考えてしまいます。

カウリスマキはダイナミズムと無縁だとも言えると思います。カウリスマキの眼差しはもっと素朴なもの、飾られずとも輝く無償の愛に向けられています。そしてそれはヨーロッパの現状、難民との調和、彼の理想を擁護する上で何よりも説得力を持ちます。

てかカラコレ強烈ですね。これどうやってフィルム弄ってるんだ?
「希望のかなた」観了。フィンランド映画。淡々と、しかし、計算された構図で話が進んでいく。観たあとでなんだかとても癒やされた気持ちになりました。監督の力か演出家の技か、構図、画が、ストーリーに寄り添っている様がとても良かった。フィンランド、いいな。
EMILI

EMILIの感想・評価

3.6
親日シニカル
アキカウリスマキ独特の
色彩と明暗の美しさよ

「死ぬのは簡単 私は生きたい」
とてもよかった。登場人物皆とにかく寡黙でニコリともしないのになんでこんなにあったかいの… 難民のカーリドを当たり前のように受け入れる人たちの優しさがクスッとしてしまうユーモアに包まれながらじわじわしみてきます。観てよかった。