希望のかなたの作品情報・感想・評価 - 105ページ目

希望のかなた2017年製作の映画)

Toivon tuolla puolen/The Other Side of Hope

上映日:2017年12月02日

製作国:

上映時間:98分

4.0

あらすじ

内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、偶然にも北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れつく。空爆で全てを失くした今、彼の唯一の望みは妹を見つけだすこと。ヨーロッパを悩ます難民危機のあおりか、この街でも差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランのオーナーのヴィクストロムは彼に救いの手を差しのべ、自身のレストランに雇い入れる。そんなヴィクストロムもまた行きづまっ…

内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、偶然にも北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れつく。空爆で全てを失くした今、彼の唯一の望みは妹を見つけだすこと。ヨーロッパを悩ます難民危機のあおりか、この街でも差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランのオーナーのヴィクストロムは彼に救いの手を差しのべ、自身のレストランに雇い入れる。そんなヴィクストロムもまた行きづまった過去を捨て、人生をやり直そうとしていた。それぞれの未来を探す2人はやがて“家族”となり、彼らの人生には希望の光がさし始める…。

「希望のかなた」に投稿された感想・評価

人間

人間の感想・評価

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2017.11.27@試写会
とにかく音楽が格好良い。最高。
合間に挟んでくれる笑いも好き。
寿司ネタは堪らない。
社会問題を取り扱ってるので、考えさせられる部分もあるけど、シリアスとコメディが良い配分。
少しでもやさしい人間になりたい。
ソナタ

ソナタの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アキ・カリウスマキ監督の作品を初めて観ました。
俳優たちが無表情で台詞も少ないが、ストーリーはわかりやすい。
難民という重いテーマを扱っているのに、所々、クスクス笑える。
特にお寿司屋さんのシーン!外国人なら笑えるかどうかですが、日本人なら絶対笑えると思う。
quicker

quickerの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

今回もカウリスマキの“芸風”はいかんなく発揮されていた。難民というヘビーなテーマながら、無駄のないシンプルかつ程よい寓話性。そして浮遊感のある独特のおかしみと哀愁で、観客をぐいぐいカウリスマキワールドに引き込んでいく。

登場する人々は皆ぶっきらぼうで無表情、どこか不器用で社会のレールからこぼれ落ちたような市井の人々。店の売り上げも下がり気味の、うだつのあがらない人々。しかし彼らは、困っている人が目の前にいれば当たり前のように淡々と、黙々と手を差し伸べる。店の売り上げが下がってもいいんだよ、奇抜なことしなくたって、酒さえ売れば持ち堪えるんだから。店の緩さと人の寛容性はニアイコール!それが愛すべき国フィン・ラン・ド!
しかし、だがしかし、“いい人のいるいい国”と信じた主人公に、やがてとんでもない不条理が訪れる……。


ラストは『街のあかり』よりもっと“痛み”を伴うものだったけれど、それでも一筋の光が彼の顔を照らしていたと思いたい。そして最後、コイスティネン(!)という名の犬が彼に寄り添う。そこから感じるのは、全作を通じての、祈りにも似た優しさの表明であり、人間性の肯定である。ほぼほぼ過去作オールスターズに加え、過去作のエッセンスが随所に散りばめられているが、やはりこれは集大成のつもりなのだろうか…。つまり私が言いたいのは、監督やめないでということである。あなたの優しさが世界の片隅で生きる我々には必要なのだから。
Chai

Chaiの感想・評価

4.2
こんなにもどう受け止めるかを考えさせられる映画に久し振りに出会いました。所々に北欧らしいユーモアが入り、暗い気分にはなりませんでしたが、主題は重いものでした。これを難民問題に限って捉えるのは浅く、日々に横渡る人の間の相違にコントラストを当てたものだと考えると、ぐっと身近な問いが生まれ、可愛そうとか悪い奴らとか、単純な感情だけで受け止められるストーリーではなくなります。
役者の方が素晴らしく、基本仏頂面でコミカルさを演出しながらも、セリフの少なさをカバーする目線でのストーリーテリングが秀逸でした。特に、主人公と再会を果たした妹の姿が素晴らしく、まさしく語られない影の問題を表していました。
希望のかなたという邦題が良い訳だと感じました。そこは明るいのか暗いのか。
Seira

Seiraの感想・評価

3.8
初めてのカウリスマキの映画だったが、時代背景 と共に分かる人との繋がり方が80年代のノスタルジックな表現で表されていた。
言葉なくして伝わる感情や伝えたい事の事情がとても深く伝わった
試写会にて鑑賞。
アキ・カウリスマキ監督作品初心者です。
心が揺さぶられるというよりは余韻が深く、考えさせられるというよりは気づかされる感じ。知らない世界の片隅での出来事を、社会の理不尽を、社会の底辺で絶望の底で必死に生きようとする主人公を。フィンランド映画ならではの音楽と暴力と旅という土台があって、インディーっぽさやコミカルさが際立っていてとても良かった。
台詞回しや映画の中で流れるリズムが独特で不思議な世界へ迷い込んだ感じ。過去の歴史ではなく、今もどこかで起きている話だとするとぞっとする。何も出来ないけれど、この映画がひとりでも多くの人や国へ広まっていって欲しいと願うばかりです。
nikoggi

nikoggiの感想・評価

5.0
大好きなカウリスマキ❤️
ル・アーブル以来の、映画館での鑑賞。
だんだん現実が凄まじくなってきて、以前のカウリスマキから、変化はあるけど…
人間っておかしいやろ、笑えるやろ、腹黒やろ、でもいいやん、って言ってくれる。
いつものようにねー。

このレビューはネタバレを含みます

ユーロスペースの試写会にて鑑賞しました。


アキ・カウリスマキの物語中、

"人が倒れたら、そこに誰かが寄り添ってくれる"

ところに、監督の優しさを感じてた。

【街のあかり】だと、
ラストシーンで、倒れたコイスティネンにアイラが寄り添うシーン。

今回は"コイスティネン"が寄り添っていたけど。




それにしても、相変わらず、アキ・カウリスマキは物語の引き際をわきまえてる。
落語のように見事なもんだった!


だけど、いつもと違うのは、
映画が終わった後、ホッと胸をなでおろすんじゃなくで、

くちゃくちゃに泣いてしまったこと。
鼻水がとまんなくて困った。
下ろし立てのハンカチが、ぐしゃぐしゃだよ、まったく。

そういえば、アキ・カウリスマキの映画で、初めて泣いたなァ。



泣く映画イコールいい映画ってわけじゃねーんだけど、

この映画は傑作中の傑作。



劇中、アキ・カウリスマキ自身の過去の作品へのオマージュが多々あったから、

この人、本当に映画やめちゃうんだなぁ…
と思ってしまった。


コイスティネンが最後、主人公に寄り添うのもオマージュなのかな、、、
M

Mの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

懐かしの面々が出てきて、小ネタも満載で、日本好きも相変わらずで、とても嬉しかった。その反面、世界の分断による難民への厳しさも描写されていた。

たぶん実際の難民の方々はもっともっと辛い思いをしていると思うが、
劇中で起こる様々な不条理の中でじわじわと感じる痛みに、自分の小ささと世の中に起こっている事実を実感して、どうしようもなく感じた。

ファンタジーなのに感情がすごくリアルなのはいつも通りで、心地良いし、胸も暖かくなるんだけど、今回は今まで以上に現実を突きつけられる。

ラストシーンで『希望のかなた』というタイトルの意味が刺さった。
ぱんだ

ぱんだの感想・評価

5.0
一言で表すならば、良質な映画。だと思う。
カウリスマキ監督作品ならではの哀愁と滑稽の絶妙なバランスが素晴らしかった。

すごく不幸な境遇の人、少し不幸な境遇の人、自己の不満を差別でうさを晴らす人、悪いところもいっぱいあるけど優しい人。

悪いことばっかりの日々ではなくて、面白いこともあって、人に傷つけられもするし、人に助けられたりもする。
妻と上手くいかない日もあるし、給料未払いで雇い主に逃げられたり、それでも人を助ける彼らの心は豊かだ。

人の幸せとは、を考えさせられる。

物理的に満たされた日本人が忘れた満足がある作品でした。

きっと自分が思ってるほど我々は一人じゃないし不幸でもないし、幸せなことも楽しいことも見落としてるだけである。鑑賞後、そんな満たされた気持ちになります。