希望のかなたの作品情報・感想・評価 - 113ページ目

希望のかなた2017年製作の映画)

Toivon tuolla puolen/The Other Side of Hope

上映日:2017年12月02日

製作国:

上映時間:98分

4.0

あらすじ

内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、偶然にも北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れつく。空爆で全てを失くした今、彼の唯一の望みは妹を見つけだすこと。ヨーロッパを悩ます難民危機のあおりか、この街でも差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランのオーナーのヴィクストロムは彼に救いの手を差しのべ、自身のレストランに雇い入れる。そんなヴィクストロムもまた行きづまっ…

内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、偶然にも北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れつく。空爆で全てを失くした今、彼の唯一の望みは妹を見つけだすこと。ヨーロッパを悩ます難民危機のあおりか、この街でも差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランのオーナーのヴィクストロムは彼に救いの手を差しのべ、自身のレストランに雇い入れる。そんなヴィクストロムもまた行きづまった過去を捨て、人生をやり直そうとしていた。それぞれの未来を探す2人はやがて“家族”となり、彼らの人生には希望の光がさし始める…。

「希望のかなた」に投稿された感想・評価

momoko

momokoの感想・評価

4.4
人間である以上、誰しもが暗い闇を少なからず持って生きるわけですが、それでも面白いことは面白い。この映画がプロレタリアだと冷笑されても、この静かなユーモアは人々の記憶に残るのだろう

カウリスマキの新しい映画を35mmフィルム上映で観れたのは本当に嬉しいなあ
ルビー

ルビーの感想・評価

4.0
この時期にこういう話ね!いい話だった。
ちゃんと知らなければなぁ!

寿司が、凄く美味しそうだった。たっぷりのわさびと、サーモンかサーディン!

時々、主人公が山田孝之に見えた(>_<)
ぺしん

ぺしんの感想・評価

4.0
雄弁な無表情映画

アキ・カウリスマキ監督初鑑賞(今更)
俺の中では「レニングラードカウボーイズの人」くらいの認識でした

なるほど
フィンランドの現状を表しつつも
ユーモアで包み込む、暖かい映画でした

出てくる役者さんの無表情がとても印象的だった
それがシュールさを増長していたり
ときには強い決意を表現していたり
大変興味深く観ていた

難民問題は日本も無関係ではなくなってきましたね
「ル・アーヴルの靴みがき」が公開されたときに、「出てくる黒人の少年がカウリスマキ作品の登場人物の顔をしている」と誰かが言ってたけど、この映画のシリア難民の兄妹もカウリスマキ作品に出てくるようなハードボイルドな顔をしているのがいい。
カウリスマキは好きな監督なんだけど、ひいき目じゃなくていい作品だと思った。
燕鷲

燕鷲の感想・評価

4.5
社会の片隅に生きる人々のユーモアとペーソスをヘタウマ調で歌い上げてきたカウリスマキの新境地。

寂れたレストランというお馴染みの舞台で展開される悲喜交々は真骨頂であり、ヴィクストロム(サカリ・クオスマネン)と仲間たちの醸し出すオフビートな笑いの数々は観る者にささやかな幸福を与えてくれるだろう。

しかし……。

それでも“希望”を描いてみせた前作『ル・アーヴルの靴みがき』から数年。
たった数年の間に、世界は変わった。そんな世界を目の当たりにして、きっとカウリスマキも変わったのだろうと思う。
最新作『希望のかなた』で提示されているのは決して“希望”だけではなかった。

入国管理局でカーリド(シェルワン・ハジ)が難民申請に至るまでの経緯を口にするシークエンスは出色の出来。
相変わらず無駄のないシンプルな作りなのだが、だからこそ“希望”の裏にある“失望”や、難民と呼ばれる人たちに待ち受ける“現実”の過酷さがひしひしと伝わってくる。
喫緊の問題に立ち向かわんとするカウリスマキの真摯な姿勢と強い意思表示が、この“苦味”と終盤のあの衝撃に現れていた。
サ

サの感想・評価

5.0
主演の人がほぼ山田孝之。完成度だけならルアーヴルの靴磨きの方が上かな、でもこれはこれでグッとくる特別な良さがありました。
@ユーロスペース

難民問題という重いテーマを扱いつつも、ぶっきらぼうで無口な登場人物たちがユーモアと素敵な音楽とてんこ盛りのワサビでそれを乗り越えようとするカウリスマキの映画は、紛れもなく確かな希望です。
saeta

saetaの感想・評価

4.2
封切後の最初の週末だったので、やや混んでた気がする。
相変わらずの日本びいきで観ながら嬉しくなってたが、音楽も良いし、毎度象徴的な存在の犬も出て来ており、安定のカウリスマキクオリティだったと思う。
kocha

kochaの感想・評価

3.7
これは勉強になった。というより勉強するきっかけを与えてくれた!難民認定の申請が殆どリジェクトされている現実や、オーディンの戦士たちの様なネオナチの台頭だったりとEUの難民問題を色々と調べてしまった。
ただ内容は、無口なフィンランド人らしさとユーモアと音楽というシンプルな味付けというので、カウリスマキリピーターの気持ちも分からなくなかった。
もしかしたら、カウリスマキ最後の作品かと思うと、寂しくなる。

国の規則だからとか、ルールだからとか、どうにもならないことを前にして、多くの人は大きな声で文句を言ったり、あがいてみたりはしても、結局力尽きて諦める。

しかし、何かの本で読んだけれど、目の前の理不尽な問題にたいして、いかにして抜け道を探すかということがとても大切なんだと。

この映画では、その抜け道を、温かい周りの人たちが用意してくれていた。

そして、支配人は、目の前で助けを求めている人に対して、とりあえず、自分ができることをやってあげていた。

そして、店のことにしても、これがダメなら次はこれと、めげずに前に進んでいた。

相変わらず、誰もが皆ポーカーフェイスなんだけれど、優しさはいつも、机の上の一輪の花のように、そこに咲いていた。

いつもの映画以上に、音楽がそこかしこにあり、その中でも特に、「歌を歌うか、死ぬか、どっちかだ」みたいなフレーズが、胸に残った。

今この時代を生きる私たちへの、応援歌のような映画だと思った。