希望のかなたの作品情報・感想・評価 - 114ページ目

「希望のかなた」に投稿された感想・評価

GO

GOの感想・評価

3.5
なんとも言えない独特の間で表現するセンスがすごい
普段観ないタイプの映画で面白かった
lp

lpの感想・評価

3.5
今年のベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞した、フィンランドのアキ・カウリスマキ監督の新作。公開2週目のユーロスペースで鑑賞しましたが、かなりの混雑でした。

映画は難民をテーマにしたヒューマンドラマ。「難民」と聞くと重厚な社会派ドラマや観ていて辛くなる話を想像しがちだし、実際に今作にも難民が虐げられる描写は確かにあります。ただ、今作の良いところは、単に辛い話だけに終始せず、人の暖かみや優しさを並列して盛り込んでいるところ。監督の「世知辛い世の中だけど、それでも人を信じたい」と言わんばかりの姿勢が感じられました。
加えて、ストーリーには適宜ユーモアも織り混ぜられていて、全体的に軽めのタッチでドラマを描くという職人技。さらに、独特な映像美や音楽のセンスも抜群に良い。非常に充実した映画でした。

最後に余談。『ペット安楽死請負人』のマッティ・オンニスマーが脇役で出演していて、少しテンションが上がりました。
今年の私的ベスト5に入る!

冒頭、人の頭よりおっきなサボテンが出てきて、ニヤリ。もうその瞬間からカウリスマキの世界観に。

紛れもない作家性を見せながら言葉に頼らずともクスリと笑える普遍性。
さらに「いま語られなくてはならない」今日性があるテーマを

なんでこんなにもユーモアたっぷりに、軽やかに、分かりやすく描けてしまうのか。
天才の手腕を見せつけられて
多幸感に包まれました。

このレビューはネタバレを含みます

妹を輸送したトラックの運ちゃんが店長にお代は要らないってカッコつけるシーン、その後少しだけタバコ吸う間があっていつものカウリスマキだと、運ちゃんが「やっぱり欲しい」って言ってきそうなものだから構えてたら、別にそんなことはなく、登場人物全員が兄妹の再開を喜んでいて、暗い世相をカウリスマキなりに希望を持たせているんだなあ、と感じた
小三治の小言念仏みたいなしかめっ面のユーモアは健在、これが引退作とは名残惜しい
こ

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4.5
あー、好き。
この人のつくる映画は本当にあたたかい。
こんな優しい世界がいい。
ENDO

ENDOの感想・評価

4.8
現代の寓話として最高。生活のそして今現在生きる私たちと地続きのファンタジー。カリードとオーナーの二つの物語が交錯するまで結構時間を要する。オーナーのパートはカウリスマキお得意の孤独な男のオフビートな笑いなのだけど、移民の手続きしっかり描写するからだ。フィンランドでは丁寧な応対を受けるが、一度決まると覆せないつらさ。他の移民の人々の宙ぶらりんで虚ろな目。タイプライターと指紋認証装置が隣り合う良い違和感。良い人と悪い人がいるのは当たり前だけれど、差別主義者は理解できない恐ろしい者として描かれる。二面性のある歪な世界で、歪ながらも誰かに支えられて挫折しながらも生きていくのです。音楽や笑いも素晴らしい。また映画を好きになった一本でした。
市井で生活する人たちの些細な善意にフォーカスを当てつつ、押し付けがましくない自然体を演出するマキ氏の構成には毎度感嘆。これは文学ではなく映画ならではのカットのつなぎや最低限の会話など、余白の美学が凝縮。いつ観ても言葉にはできない満足以上の余韻を残してくれる巨匠に拍手。
ユーロスペースにて35ミリフィルム上映。光のくすみと闇のぼんやりがやさしい。人って笑ってなくてもうれしいし、思いがあるし、救われているんだ。

このレビューはネタバレを含みます

再会の最初のカットの、右に主人公と妹の2人、左に彼らを助けた3人という、カウリスマキならやってくれて当然かもしれないが、優しさが溢れて溢れてどうしようもないフレーミング。2人が抱き合ったあとに、3人でたばこを吸うカット、このシークエンスにおいて彼の卓越は持続する。
主人公はどこでもない場所に身を横たえるが、そこはまぎれもなくフィンランドであるといぬが教えてくれる。いぬは固有名詞を持っていようとも、どこにでも現れることができる(ということを実行してくれた)。

寿司が倒れる瞬間が尊い。
もつ

もつの感想・評価

5.0
今日見たのはこれでした。カウリスマキさんホントに引退しちゃうの?