希望のかなたに投稿された感想・評価 - 2ページ目

「希望のかなた」に投稿された感想・評価

サーフ

サーフの感想・評価

4.1
「希望のかなた」というタイトルの通り、レストランを経営しようとするフィンランド人と内戦から逃れてきたシリア人、2人の持つ希望の先を描いた作品。

現地の「右に重心を置いた人」が持つ難民に対するヘイト感情や彼らが置かれている現状を鑑みずに難民かどうかを裁量する現状など国が抱える難民問題に対して切り込みつつ、さり気なく挿入された笑いが非常に心地よい。
題材は社会派だが、そう感じさせないのはやはりこの独特な空気感によるもの。

寿司の下りは普通にコメディ映画として面白い。ありえない程のワサビの量やシュールストレミング寿司。
書店のショーウィンドウに明らかに紀伊国屋書店のブックカバーがかかったままの文庫本があるのもちょっとツボ。
見せ場がないから、たぶん一作98分通して全て見せ場なんだね。ラストに希望があったかは疑問だな、、、。劇を見てる気分になれた
Ryoma

Ryomaの感想・評価

3.7
アキ・カウリスマキ監督。よく耳にするけど今回が初鑑賞。『花束みたいな恋をした』の麦(菅田将暉)と絹(有村架純)のウォッチリストに含まれていたことから興味が湧いた。『花束…』まだ観てないけど笑。被写体の撮り方や会話の間などが独特だなあと感じた。流行りに左右されず、自己流を貫いて制作に携わっているんだとそういう気がした。
難民問題が顕在しているまさに今観るべきだと思った。亡命先の国でもなかなか理解されないことが多々あるし、現地で暮らすことが許されず追放されることもあるんだなあ。少しでも理解してくれて手を差し伸べようとする姿勢が大事だと感じた。
ちくわ

ちくわの感想・評価

3.2
久々のアキカウリスマキ

派手な物語展開はないけれど、どこか引き込まれる映画です。
フィンランドの人たちの優しさといったらスッと懐に入ってきますね。
いい人たちだ。

個人的には犬絡みのシーンが好き
静かな映画だったな。大変で過酷な状況だけどユーモアの感じや衣装やセットが綺麗だったり優しい人もいたりでそのまま終わっていくのかと思ったらハゲ野郎伏線回収すな
シュールな笑いが笑えない

コメディ路線に行きたいのかシリアスな問題として訴えたいのかどっちつかずの中途半端なもやもや感が残る後味の悪さ。シリア人の青年以外の人物背景が全く見えてこないのでまるで感情移入できない。
故郷シリアで起こった内戦で家族を失い、逃げ延びたフィンランドのヘルシンキで難民申請を行った青年カーリド。生き別れとなった妹との再会とフィンランドでの生活を願うも申請不認定となり当局やネオナチから追われる彼が、妻と別居して脱サラでレストラン経営を始めたヴィクストロムと出会って匿われる様を描いたコメディ映画です。

2002年公開の『過去のない男』で、共にフィンランド映画では初となるカンヌ国際映画祭でのグランプリ受賞とアカデミー賞外国語映画賞へのノミネートを果たしたベテラン監督アキ・カウリスマキが監督引退前のラストとして作り上げた作品で、持ち味のユーモアが評価されてベルリン国際映画祭で銀熊賞を獲得する有終の美を飾りました。

2015年にピークを迎えたヨーロッパの難民危機を受けて制作された作品ですが、あからさまな説教臭さは皆無で、物語は決して派手ではないささやかなものながら確かに希望を描いていて、そのかなたでは監督らしいバカバカしいユーモアを巧みに入れ込んでいて笑わせます。さりげない他人への思いやりが心を温かくするキュートな一作です。
towa

towaの感想・評価

3.8
久々のアキ・カウリスマキ
変わらない少しとぼけた作風で難民問題やネオナチを描くんだな、と思って昨今の世界を考えている
過去作を一気に見返したくなった
naoズfirm

naoズfirmの感想・評価

3.7

難民🎬

ストーリーはフィンランドに流れ着いたシリア難民の主人公がレストランで身を置き、生き別れた妹を探す姿を描いた作品でした。作品は難民・貧困・格差問題を軸に、人との繋がり・優しさを描いていました。日本では1981年に難民条約に加入にしましたが、実際の所は他国と比べ受け入れている人数が少ないです。要因として日本の歴史や島国などの要因も少なからずある一方で、手続きや法解釈などの問題にも一因があると思います。しかし実際問題、生活支援や雇用問題など難民・移民を受け入れることはメリット・デメリットがあります。今作を観て思ったことは難民のことを哀れな犠牲者として捉えるステレオタイプ的な考え方に対し、フィンランド人たちの無償の優しさや良心が彼らを包み込む姿は心洗われます。人が人である為には困っている人に対し、手を差し伸べること・声をかけれる優しさだと思いました。
肇

肇の感想・評価

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こういうテーマを扱うにしては極めて抑揚が少なく、美しく撮られている映画だと思う。
一歩引いたところから上品に眺めている感じは鼻につかないと言ったら嘘になるが、その独特の静かな撮り方を通じて、手を差し伸べる人も傷付ける人も平等に描かれており、監督の強い問題意識が伝わってくる。
問題の大きさからすれば微々たるものかもしれないが、人々の優しさによって救われている生活や命はたしかにあるんだろうし、この映画はそういう優しさが存在する世界に対する祝福のようにも感じる。(こういうところがいかにも余裕ある感じで若干鼻につくのであるが。)
シュールな画を通じて醸し出されるユーモアが小気味良い。

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