希望のかなたの作品情報・感想・評価 - 3ページ目

「希望のかなた」に投稿された感想・評価

aoi

aoiの感想・評価

3.8
2018年、最後の一本は「希望のかなた」

シビアな目を持ちつつ、優しくチャーミングなこの監督に出会えたことに感謝。
空爆で妹と生き別れ、フィンランドに難民としてたどり着いたカーリド。カウリスマキ監督は、難民という社会問題、さらに彼らの生きづらさをユーモアを混じえて描いた。

世の中は「仕方のない」理不尽だらけだ。
でも、理不尽に晒されようと、人々には希望があり、愛があり、夢があるかぎり、明日がある。
理不尽だらけのこの世界で、ほんの一筋の希望や一握の温かさが人の人生を支えていたりする。

希望の向こう側にあるのは、幸福か、絶望か。
どちらにせよ、希望を持たぬ者しか見ることはできない。宝くじは買わねば当たらないのだ。
希望を持たずに人は生きていけないから、希望の先にある世界が少しでも多くの人に、優しく、温かく、ユーモアを笑える世界でありますように。


# 287/2018
素数

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4.1
あーーやっぱ好き!
ストーリーがめちゃくちゃ面白いとかじゃないんだけどこの独特の空気感がすごく好きだし作品を観れば観るほどクセになる〜!!

最近の作品なのに昔の作品と変わらない作風で淡々と進むお話と音楽と静かな温かさでこれがスタイルなんだなーとしみじみ
カウリスマキ作品にでてくる役者さん達の仕草もなんかすごい好きで、どの場面も見てるだけで幸せな気持ちになれました


今まで見た他の作品でも登場人物はだいたい富裕層とか人生上手くいってるって感じではなくてむしろ反対なんですけど、それでも暗くはならなくてまだまだ頑張ろうって気持ちになれるので不思議な魅力があるなーと思います
また観ようと思える作品です


スシのくだりは面白すぎた〜!
客の立場だったら嫌だけど厨房のシーンはいちいちツボでした
ami

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4.5
《WOWOW》

音楽とSUSHIと犬が今回もいい仕事してる。
Hal

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3.8
豊かさ、清さを見せつけられた。
薄暗い画像の中から、優しい色が流れている。
難民問題、生きる、想う。。
自分に問う事が多かった。
真面目なコミカルさがいい。
miyagi

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2.5
あまりこの手のオフビート感ある作品は好きじゃない。
セリフも少なく、感情の抑揚もあまりないのはアキカウリスマキ独特の演出手法だろうか。
難民を受け入れない国を批判しているようにも思えるが、
ちょっと説明があまりにも少なく、没入しづらい。
レストランでの寿司を作ってみるくだりは、馬鹿馬鹿しくてよかった。
ラストの陽だまりで犬が寄ってくるシーンにはタイトル通り、希望のかなた。が見て取れた。

ただ、実際の尺よりもかなり長く感じたのは退屈した証だろうか。
観終わって、しばらくして、なんだか急に涙が出てきてしょうがなくなってしまった。
細々とディテールに触れた下書きも全部消した。

どうしても、どうやっても自分は真っ当に生きられない。直ぐズルをする。
困っている人を受け止められる余裕が無い。優しく距離をとってあげられる機転が利かない。
いざという局面を巧みに避ける。勝負度胸が無い。損をすると分かっていて、なおルールに従えるようなタフさが無い。真っ当さが、優しさが分からない。
世捨て人の様なフリをして、いつか何処からか肋の間にナイフが滑り込んできて、怠い生活からアガリになれば良いやと思っている。それすら本心か分からない。あまりに長くそんな風なので、もう何が分からないのかも分からない。
自分は虚無だ。信念なんて当然ない。
世界が良くなる為にも、自分にだけ都合良く世界を捻じ曲げる為にも闘えない。自分みたいなのが隙間に蔓延り、世界が動くのを堰き止めている。そんなこんなできっとこの国はこんなにグロテスクになった。本当に最悪。何のことはない。自分が一番グロかったのだ。

優しい光が、さりげないリレーションシップが、心を振動させる力強くも素朴な旋律が、物言わぬ優しさが、暖かいスープが、貴方の背中をそっと押す。希望としか言いようのない一歩を促す。

今まで自分はこの力を感じられずに生きてしまっていたんだ。
しを

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4.0
カウリスマキは内と外の温度差みたいなのをシニカルに表現するのが上手い 過度な感動を強要しない 無難なやさしさが丁度いい
グルー

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3.3
難民問題を扱った作品

無愛想なオーナーさんだが優しいんだなぁ
あんな出会い方で手を差しのべるなんて!世の中捨てたもんじゃない

コントみたいな場面もチラホラ
重い話だからそんなに笑えない(・・;)
ささやかな善意で少しは希望が持てたらいいが…
地味に感じたが、なんだか心にじんわりとくる
でも、最後はこれで?、、、終わりかい(笑)
左に

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4.5
あ〜この、あき、かうりすまき感!
これこれーあたしの気持ちがなんて言ったらいいか分からないけどいい感じになるやつ!やっぱり好きだー
そしてあのワサビ、、この映画で笑うとは思ってなかったのに笑った
戦火で家族を失い、身一つでフィンランドにたどり着いたアレッポ出身のハリド。唯一の生き残りである生き別れた妹をこの国に呼びたい彼が味わう希望と絶望、また彼を受け入れる人々と受け入れられない人々を静かに描いた作品。
久しぶりにカウリスマキの作品を見たらブレッソンの影響を強く感じた。90年代後半に生まれたわたしが映画を通して学ぶ戦争は第二次世界大戦やベトナム戦争、イラク戦争といった自分がリアルタイムで経験したことがないものばかりだったが、本作はわたしの知っている戦争、そのリアルを突きつけられる。ネオナチが東ドイツ地域に多いのも、ソ連主導の旧東ドイツでは過去の反省(反ナチ教育)が行われなかったからで、戦争が語られるときに切り捨てられる一人一人の個人的な悲劇は教科書には載っていない。だからこそ、こういった文学作品や映画は古今東西問わず必要とされるべきだ。