希望のかなたの作品情報・感想・評価 - 4ページ目

希望のかなた2017年製作の映画)

Toivon tuolla puolen/The Other Side of Hope

上映日:2017年12月02日

製作国:

上映時間:98分

あらすじ

「希望のかなた」に投稿された感想・評価

HeroM

HeroMの感想・評価

4.1
政治的過ぎず説教臭くないシュールな笑いと世界観。時代があべこべな小物使いもセンス抜群。

そんなゆるーい空気感の中に社会的問題が散りばめられており、ハッとさせられる。

オチの付け方にもこの問題の奥深さと闇深さが見え隠れし、考え込んでしまう。
そんな極上の読了感にヤラれた。
Suzu

Suzuの感想・評価

5.0
映画館で観れなかった作品。久し振りにアキカウリスマキの映画を観たけど、一定のリズム感と強弱の無さと良い音楽で紡いでいくこの感じ久々だ好きだなぁと過去作品をもっと観たくなった。
https://cinemanokodoku.com/2018/05/16/toivontuollapuolen/
彼の映画はとても慎ましい。

慎ましい可笑しさ
慎ましいカッコよさ
慎ましい可愛さ
慎ましい強さ
慎ましい優しさ

「外している」「とぼけている」わけではなくて、とても小さなコアの部分だけを慎ましく残してそのまま食卓に並べたような、そのまま花瓶に生けたような。

不条理や得体の知れない暴力の前に小さな花びらは踏みにじられるけど、どんなに踏みにじられても、それは小さな花びらであることをやめない。

小さな花びらであることを何も恐れなくていい。

そんな希望。
matsukawa

matsukawaの感想・評価

5.0
相変わらず、どの一瞬を切り取っても見間違えようのないカウリスマキ。安定の面白さ。

乏しい表情、言葉足らずな台詞、単刀直入な行動。カウリスマキ作品のこれらの特徴は「人の本質は、言葉や表情ではなく行動に現れる」という人間観に基づくものだと思うのです。
だからこそ、カウリスマキを観ると、地に足がついたような、頼もしい気持ちになる。

前作と同様、移民にまつわる話だけど、前作より遥かに深刻度が増している。
「人間性」対「不寛容」の戦い。「不寛容」が優勢なのは、日本も欧州も同様なのでしょう。
いつも通りのとぼけたユーモアの中にも、危機感が見え隠れしているような気がします。
そんな、ハッピーエンドとは言えない今作でも、相変わらず(ここ重要)人間性を揺るぎなく信頼してくれている。
頼もしい味方です。
ヴレア

ヴレアの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

アキ・カウリスマキ監督初鑑賞。
シリアの内戦から逃れてフィンランドへやって来た主人公を待ち受けていたのは、不当な暴力と、難民保護の却下、強制送還という希望も何もない過酷な現実だった。
とにかく、この主人公によって語られる戦争体験が壮絶すぎて、ここを映像化した方が面白いんじゃない?と思うほどだった。
時折挿入されるおじさんバンドの歌詞が非常に希望に溢れ突き刺さる。

そして、主人公がやっと希望を見出す事になるレストランとの出会い。
一体この映画の何処にコメディ要素があるのかと思ったが、それは不意に終了20分前に訪れた。
全然人気のないレストランが打ち出した苦肉の策。
そうだ寿司を出そう!
早速料理本を購入し、作り始めるシェフ達。
おいおい、ネタとワサビが逆でんがな!
思わず変な方言を口走ってしまうほどの衝撃。
とにかく、めっちゃ不味そうだし、レジ前に招き猫飾っちゃってるし、銅鑼(どら)は鳴らすし、ヤバすぎる店が爆誕していた。これは意表を突かれたわ。笑笑
Poverina

Poverinaの感想・評価

4.5
移民問題という重めのテーマでありながら、ちょっと笑えるシーンがあったりして、観た後にちょっとほっこりする映画。
み

みの感想・評価

4.0
シンプルであっさりしてけど観終わったあとじんわりとやってくる気持ち なんとも
何十年前の……とツッコミたくなる照明、ドゥニヴィルヌーヴ級の重い現実をセリフに託した淡々とした語り口、仏頂面のキャスト、舞台装置のような画面構成、ユーモア

音楽、劇車選びまで徹底された世界観の中毒性

すごくなさそうですごい作品

1967 Checker Marathon
スズキアルト
これでもかというほどカウリスマキの映画すぎてただ静物がうつされているだけでも一見してカウリスマキの映画であるとわかってしまうし物語も人物も間もあまりにカウリスマキ。カウリスマキ調。幸せだから笑うのではない。笑いすぎてはいけない悲しそうにしてもいけない。作品は完全にカウリスマキ調以外のなにものでもないけど本当に小津を敬愛してやまないんだな。人間は悲しいときに悲しい顔をするわけではないし絶望と希望の間に隔絶はない。難民の想像も及ばないような悲劇は労働者の世知辛い日常のようにありふれたものであるという危機感。愛おしさ切なさおかしさは大げさなものではないけどだからこそ美しい。本当は何よりも負の感情たとえば怒りが強いのかもしれないけど強かな美しさおかしみを持ち続けているのがすごい。あらゆる意味で崇高な映画。人がはす向かいでテーブルへつくだけでうまれる芸術的ドラマが好き。
イマイ

イマイの感想・評価

3.6
外国の方って表情から感情を読み取るのがむつかしい。それを逆手にとられたような作品。
当たり前のように、手を差し伸べるひとたち…これは、当たり前なのか…当たり前と思えない私たちの違和感を皮肉られているような…。新しい観点だ。
語られないラストや、ギターの弦つま弾く音がきれい。すてきです。